今回は、つみたてNISAの非課税期間について説明します。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」の基本についてわかりやすく解説します。

投資できる期間は、2018年から2037年までの20年間

つみたてNISAで投資できる期間は2018年から37年までの20年間です。下の図は非課税になる期間のイメージです。18年に投資した40万円が生み出した利益には、37年まで税金がかかりません。同様に、19年の利益には38年まで、20年の利益には39年まで税金がかかりません。

 

このような具合で非課税になる期間が年々スライドし、37年に投資した40万円が生み出した利益に対する税金が56年まで非課税となるまで続きます。仮に18年から37年までの20年間、40万円ずつ投資をすると、最大で800万円分の投資の利益に対する税金を非課税にできます。この枠内での投資であれば、利益がいくら出ても非課税になります。

 

ただし、つみたてNISAには20ページで紹介したロールオーバーの制度はありません。投資期間の20年が経つと、購入した金融商品は課税口座に移されます。そして移された時点の価格が取得価格となります。

 

課税口座に移された後この金融商品の価格が取得価格より上がった場合、その利益の部分には税金がかかることは押さえておきましょう。

 

 用 語 解 説 


●課税口座

利益が出たら税金を納める必要がある口座のこと。売買の期間や金額の制約はない。税金の額を金融機関が計算してくれる「特定口座」と自分で計算する「一般口座」がある。

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

イラスト:ひろいまきこ

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

頼藤 太希,高山 一恵

standards

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