今回は、つみたてNISAで扱われる投資信託の選択基準について見ていきます。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」の基本についてわかりやすく解説します。

金融庁の基準を満たし、届け出が行われたもののみ

つみたてNISAで買える金融商品は、金融庁の基準を満たし、届け出が行われたもののみです。2018年2月2日現在、投資信託が141本、ETFが3本あります。下図にその主な基準をまとめました。

 

まずは手数料。つみたてNISAで買えるのは、購入時の販売手数料が0円のノーロードと呼ばれる投資信託が前提です。その上で、投資信託を持っているときにかかる信託報酬が低いことが条件です。

 

次に分配金。かつて毎月分配金が受け取れる投資信託が流行しました。しかし、長期の運用では、分配金は再投資したほうが有利です。そのため、毎月分配金を出す投資信託は除外されます。また、デリバティブのような、難しい手法を用いた投資信託も除外されます。

 

これらの基準を満たした投資信託が必ず値上がりするわけではありません。しかし、初心者は選りすぐりの計144本から投資先を選ぶだけですので、ハードルがぐっと下がります。

 

本書『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』第4章では、つみたてNISAで選ぶべき商品とその特徴を一挙に公開します!

 

 用 語 解 説 


●デリバティブ(取引)

金融商品の利益を大きくしたり、損失を少なくしたりするために開発された手法。金融商品の将来の売買を約束する先物取引や、売買の権利をやり取りするオプション取引などがある。

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

イラスト:ひろいまきこ

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

頼藤 太希,高山 一恵

standards

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