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投資で老後資金を増やすには「リスク」が伴う
老後資金が足りないから投資で増やそう、と考えている人は多いでしょうが、それは危険かもしれません。ただでさえ老後資金が足りないのに、投資で稼ごうとガツガツするとリスクを抱えることになりますから、失敗したときに悲惨な老後となりかねません。
筆者は投資を否定しているわけではありませんが、「銀行預金はインフレに弱いリスク資産だから、インフレに強い株や外貨も老後資金に組み入れる方がむしろ安心だ」という守りの投資か、「余裕資金があるから投資で稼いでリッチな老後を送ろう」という余裕の投資に限るべきでしょう。
老後資金が足りないなら、まずは働いて稼ぐことが重要ですが、それについては拙稿『世間は投資ブームだが…老後資金の不足「投資で補う」という発想はキケン。最も安全なのは〈とにかく働く〉〈できる限り厚生年金に加入する〉という選択肢』で論じたので、本稿ではもうひとつ重要な「生活の見直し」について論じることにします。ささやかな贅沢をガマンするといった倹約も大事ですが、倹約しすぎると心の余裕が失われかねないので、働くことと生活を見直すことを優先したいですね。
生活を見直すといっても、家計簿をつける必要はないでしょう。大きな支出項目は銀行の通帳とクレジットカードの利用明細を見れば見当がつくはずです。大きな項目の中に、何となく必要だろうと考えて惰性で払っているものがあるとすれば、「本当に必要か」をゼロベースで見直してみる価値はあるでしょう。
生活の見直しは、可能であれば夫婦の共同作業が望ましいでしょう。お互いの利害が衝突したり相手の事情がわからずに誤った判断をしたりするリスクが減りますから。もっとも、「配偶者が自分の家計のやりくりにケチをつけようとしている」などと思われると逆効果になりかねませんから、あくまでも協力する姿勢が重要でしょう。
