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家計にはいまも1,000兆円超の現金・預金
日本銀行が公表した資金循環統計によると、2026年3月末時点の家計の金融資産は2,385.7兆円となりました。
内訳を見ると、現金・預金が1,126.4兆円で、構成比は47.2%となっています。一方、株式等は398兆円で、構成比は16.7%です。
近年はNISAなどの普及を背景に、「預金から投資へ」という動きが強まっています。実際、株式等の比率は上昇傾向にあります。
しかし、見方を変えれば、家計の金融資産のほぼ半分を現金・預金が占めていることになります。「預金から投資へ」という流れが進んでいるとはいえ、日本の家計における現金・預金への依存度は依然として高いといえるでしょう。
そして、この現金・預金のすべてが金融機関の口座にあるわけではありません。その一部が、自宅などに保管されている「タンス預金」です。
「タンス預金」は数十兆円規模?
タンス預金の特徴は、正確な残高を把握することが難しいことです。金融機関の口座にある預金とは違い、家庭に現金がいくら保管されているのかを直接確認する統計はありません。
そのため、推計によって規模を把握することになります。
第一ライフ資産運用経済研究所の推計では、タンス預金は2024年1月に60.0兆円まで増加した後、同年9月には50.4兆円まで減少しました。2024年7月に新紙幣の発行が始まったことに加え、物価上昇などもタンス預金の減少に影響したと分析されています。
つまり、推計には一定の幅があるものの、日本では現在でも数十兆円規模の現金が金融機関の外に存在していると考えられるのです。

