「お母さん、何これ…?」<年金18万円>75歳母の家で、頭が真っ白になった45歳娘。築45年の実家に「ゴミ屋敷の予兆」と、渡された“絶望のメモ”

「お母さん、何これ…?」<年金18万円>75歳母の家で、頭が真っ白になった45歳娘。築45年の実家に「ゴミ屋敷の予兆」と、渡された“絶望のメモ”
(※画像はイメージです/PIXTA)

実家の片付けや、高齢の親の暮らしぶりを目にして、言葉を失う子世代が増えています。「まだ使える」「もったいない」と物を溜め込む親と、将来の負担や安全を心配する子ども……。双方のすれ違いの背景には、単なる世代間の価値観の違いだけではなく、高齢者の孤立や体力の衰え、そして家計の現実があります。実例から、親子の衝突を防ぎ、現実的な解決策を見つける方法を考えます。*本記事は、複数の家族への取材を基に、個人が特定できないように再構成しています。

差し出された「これ、よろしくね」という紙

直子さんが心配して「少しずつ整理しようよ。転んだら危ないし、ね。もしお母さんに何かあったら大変だから」と説得しようとすると、和江さんは突然不機嫌になり、1枚のメモ用紙を持ってきました。

 

そこには、手書きでこう書かれていました。

 

『固定資産税の振込用紙、庭の草むしり(7月)、屋根の修理見積もり(120万円)、粗大ゴミの処理』

 

「お母さん、膝が痛くて、庭の手入れも粗大ゴミを出すのも無理なの。業者に見てもらったら、屋根のリフォームに120万円かかるって言われたけど、そんなお金ないし。あなたが休みの日に来て、やってくれるの? お金も少し出してくれると助かるんだけど……」

 

そのメモと「120万円」という数字を見た瞬間、直子さんは頭が真っ白になりました。

 

直子さん自身の家計も決して楽ではありません。子どもの塾代や高校受験の準備費、自分たちの住宅ローンで毎月ギリギリのやりくりをしています。休日は家族の用事や溜まった家事で潰れ、片道2時間かかる実家に毎週通って、肉体労働をする体力も時間もありません。

 

「お母さん、うちだって余裕はないよ。屋根の120万円なんて払えないし、毎週来て片付けるなんて無理」

 

直子さんがそう言うと、和江さんは涙ぐみながら声を荒げました。

 

「冷たいね。お父さんと苦労してあんたを育ててさ、家を残したのにさ、見捨てる気なんだね」

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