離れて暮らす親をどう見守るか
真理さんは、母にこう伝えました。
「お母さん、暑いときはしっかり設定温度を下げて。台所は特に暑くなるから、お総菜に頼ってもいいんだからね。もしお金が心配なら、夏だけ仕送りもするから、遠慮しないでほしい」
そして、あの日を振り返り、こう話します。
「あのとき、警察へ相談しようかと何度も迷いました。でも、『大げさかもしれない』『もう少し様子を見よう』と思ってしまったんです。結果的には駆け付けて間に合いましたが、もし、あのままもう一日様子を見ていたらと思うと、今でもぞっとします。もっと早く相談するべきだった、そう反省しています」
高齢者のなかには、預貯金があっても「老後資金を減らしたくない」という不安から、冷房や食費など、本来削るべきではない支出まで我慢してしまう人は少なくありません。離れて暮らす親を見守るうえで、「元気」「大丈夫」という言葉だけでは実際の生活ぶりが見えないこともあります。
異常な暑さに見舞われることも多い夏には、特に注意が必要です。本人が対策をしているつもりでも、高齢者の身体には大きな負担になることもあり得ます。もし連絡が取れない状態が続き、命に関わる異変が疑われる場合には、一人で抱え込まず、警察や自治体などへ早めに相談することも選択肢の一つです。
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