「退職したら、全国の名湯めぐりを」…〈貯蓄2,200万円・年金月23万円〉61歳夫婦のささやかな夢、潰える。きっかけは、25歳息子から届いた「まさかのLINE」

「退職したら、全国の名湯めぐりを」…〈貯蓄2,200万円・年金月23万円〉61歳夫婦のささやかな夢、潰える。きっかけは、25歳息子から届いた「まさかのLINE」

「住宅ローン」や「奨学金」など、人生の節目で大きな借金を背負うことは少なくありません。子どもたちの未来のために良かれと思って選択した奨学金。しかしそれが、定年を目前に控えた親のささやかな夢を打ち砕く引き金になるとしたら――。奨学金返済が親の老後に与える影響を見ていきましょう。

借りて終わりではない…20年以上も続く返済義務

大学生が利用する最もメジャーな奨学金といえば、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金。同機構による「令和6年学生生活調査」によると、奨学金を受給している大学生の割合は昼間部で55%。2人に1人が奨学金制度を利用している計算です。

 

「給付型」と「貸与型」の2種類あり、その名の通り給付型は返済不要ですが、貸与型は卒業後に返済が必要。さらに、貸与型は無利子で借りられる「第一種奨学金」と、利子が付く「第二種奨学金」に分かれます。

 

JASSOの第二種奨学金は、市場金利に応じて返還時の利率が決まります。近年は金利上昇の影響を受け、適用利率も以前より高い水準で推移しており、これが若者たちの返済負担をさらに重くする要因となっています。

 

例えば月10万円を4年間借りた場合、借入総額は480万円。仮に年2.5%で返済すると、毎月の返済額は約2万5,000円。総返済額は約610万円となり、利息だけで約130万円を支払う計算。借入額が340万円を超えると返済期間は「最長20年(240回)」と設定されるため、22歳で卒業して順調に返し続けても完済は42歳になります。

 

労働者福祉中央協議会が2022年に実施した調査で、奨学金の返済について「苦しい」と回答した人は44.5%にのぼり、そのうち「かなり苦しい」が20.8%を占めていることを見ても、奨学金の返済が簡単ではないことは明白でしょう。

 

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