\6月16日(火)開催/
「相続税の税務調査」
調査対象に選ばれる人・選ばれない人
引っ越し後…親子関係に生まれた変化
しかし生活が変わり始めると、親子の関係にも少しずつ変化が生まれました。
和子さんは地域の高齢者サロンへ通うようになり、配食サービスも利用し始めました。近所の人と話す機会も増え、以前より家の外へ出るようになりました。一方の奈緒さんも、毎日実家へ通う必要がなくなったことで心身に余裕が生まれました。週末には実家を訪ねますし、電話もします。しかし「常に対応しなければならない」という緊張感からは解放されたのです。
ある日、二人でお茶を飲んでいたとき、奈緒さんはふと気づきました。以前より母に優しく接することができていることに。
同居していた頃は、仕事の疲れや将来への不安から、つい強い口調になってしまうこともありました。しかし今は違います。適度な距離ができたことで、親子として向き合える余裕が戻ってきたのです。
「一緒に住んでいた頃より、今の方が仲がいいかもしれないね」
そう笑う母の姿を見て、奈緒さんはようやく自分の決断を受け入れることができました。
親子は近くにいることだけが正解とは限りません。支えたいという気持ちは大切ですが、一人で抱え込み続ければ、やがてどちらかが限界を迎えてしまいます。
奈緒さんが家を出たのは、これから先も親子として穏やかな関係を続けていくために、お互いが無理をしない距離を選んだ結果だったのです。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
