日米の金融政策発表など注目イベント目白押しの今週
今週は日米をはじめ各国の金融政策発表が多く控えています。主なところでは、16日に日本と豪州、17日に米国、18日に英国の政策発表が発表される予定です。
このうち16日の日銀金融政策決定会合では、2025年12月以来となる利上げがほぼ確実視されています。問題は、この利上げが、ここ最近小動きが続いてきた為替相場の材料となり、相場が動意づくきっかけになるかどうかという点です。
もっとも、すでに織り込まれている利上げに対して円買いが強まるかは微妙なところです。2025年12月に利上げが決まった際も、米ドル/円は154円台から157円台へとむしろ米ドル高・円安が進みました。
ただ160円を超えた水準からさらに円安が広がった場合、通貨当局は米ドル売り・円買いの為替介入に動く構えです。介入警戒のまま小動きが続くか、それとも介入再開によって円高へ大きく動くところとなるか、勝負どころとなりそうです。
17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、金融政策の変更は予想されていませんが、FOMC初参加となるウォーシュ新FRB(米連邦準備制度理事会)議長の動向が大きな注目点です。
米金融政策をめぐっては、イラン情勢を受けたインフレ再燃への懸念から年内の利上げ予想が広がってきましたが、それに対しウォーシュ新議長はどのような認識を示すのでしょうか。また、新議長はいわゆる「ドット・チャート」などこれまでのFRBによる情報発信方法に異論があるとの見方もあることから、今後どのような変更があり得るのかも注目されるところです。
今週の米ドル/円は「155~161円」と予想
金融政策発表以外にも、15~17日に開催される仏エビアン・サミット(先進国首脳会議)や、米国の5月小売売上高をはじめとした注目度の高い経済指標の発表が相次いで控えています。
しかし、こうした材料が多いなかでも、米ドル/円の行方を左右する最大のカギは、やはり円安阻止を目的とした為替介入の再開があるかどうかではないでしょうか。
米ドル売り・円買い介入が行われた場合、経験的には1日で4~5円程度円高に動くため、それを踏まえ、今週の米ドル/円は「155~161円」と予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
【注目のセミナー情報】
【資産防衛】6月17日(水)オンライン開催
《財務・資産承継戦略》
令和版「お宝保険」の正体とポテンシャルは?
【資産運用】6月18日(木)オンライン開催
《決算対策・財務戦略》
2026年版・太陽光投資の“4つのメリット”
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
