1ドル=161円超えで「歴史的円安」に肉薄…米利上げ観測は円安要因も、日本の“断固たる措置”でドル円反転なるか【今週の米ドル/円予想レンジ「157~162円」の根拠】

6月23日~6月29日の「FX投資戦略」ポイント

1ドル=161円超えで「歴史的円安」に肉薄…米利上げ観測は円安要因も、日本の“断固たる措置”でドル円反転なるか【今週の米ドル/円予想レンジ「157~162円」の根拠】
(※画像はイメージです/PIXTA)

4月30日に日本政府が為替介入を行ったとみられるタイミングは、日銀の金融政策決定会合とFOMCという日米金融政策発表が終わった直後でした。ところが先週は、ドル円が161円を超える円安となり、同じように日米の政策発表があったにもかかわらず、為替介入は確認されませんでした。では、日本の「円安阻止方針」に変化はあったのでしょうか。マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が先週の相場展開を振り返るとともに、今週のドル/円相場を予想します。

6月23日~6月29日の「FX投資戦略」ポイント

<ポイント>

・先週はFOMC後に米金利が大きく上昇、警戒された為替介入(円安阻止介入)が確認されなかったことから、米ドル高・円安は一時2024年7月の「歴史的円安」161.9円に肉薄した。

・ただ、「160円を大きく超える円安を容認しない」という日本の通貨当局の方針が変わらないようであれば、いつ円安阻止介入が再開してもおかしくない。

・今週の米ドル/円は「157~162円」と予想。

FOMC後に円安拡大…「歴史的円安」161.9円に肉薄した先週

日米金融政策発表受けて金利差拡大…米ドル高・円安を後押し

先週の米ドル/円は、この間の高値を更新し、日米の金融政策発表が注目されるなかで161円を超えてきました。日本の通貨当局による米ドル売り介入が警戒されたものの実際の介入は確認されず、一時161.7円まで上昇。2024年7月に記録した「歴史的円安」の161.9円に肉薄するところとなりました(図表1参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表1]米ドル/円の日足チャート(2026年2月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

このように米ドル/円が161円を超えて続伸した背景には、日米金利差の拡大(米ドル優位・円劣位)が大きく影響したと考えられます。

 

日米金利差は、米国とイランが戦争終結の暫定合意に達したことで原油価格が急落すると、それに連れて米金利も低下したことから週前半は縮小しました。ただ、17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を境に米金利が大きく上昇すると日米金利差も急拡大し、これが161円を超える米ドル高・円安を正当化する材料となりました(図表2参照)。

 

出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成
[図表2]米ドル/円と日米2年債利回り差(2026年4月~) 出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成

 

 

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