7月14日~7月20日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・日本の財政規律への懸念は、足下では「骨太ショック」と呼ばれ、「長期金利上昇=円安」の主因とされている。
・こうしたなか、投機筋が165円を目指すさらなる円売り仕掛けに動くか、それともいったん円売りポジション縮小の本格化に転じるかが、米ドル/円の行方を考えるうえでの焦点か。
・今週の米ドル/円は「158~163円」と予想。
「骨太の方針」修正で一時1円以上の円高になった先週
前週、米雇用統計発表前後に160円半ばまで比較的大きく反落した米ドル/円でしたが、先週はじりじりと上昇、この間の高値である162.8円寸前まで米ドル高・円安に戻す展開となりました。
ただ金曜日の閣議後記者会見で、いわゆる「骨太の方針」の修正が意識され日本の金利が低下すると、それをきっかけに米ドル/円も161円台前半まで最大で1円以上下落となる場面もありました(図表1参照)。
米ドル/円がこの間、2024年7月に記録した高値161.9円を更新し、一時163円に迫るまで上昇した主因は、日本の財政規律への懸念を受けた長期金利上昇であるとの見方が広がっていました(図表2参照)。
こうした状況のなか、政府の経済財政運営と改革の基本方針である「骨太の方針」を巡る政府の動向が大きな焦点となっていたわけです。
10日、城内経済財政担当大臣が閣議後記者会見で、「骨太の方針」案で日銀の追加利上げをけん制したと受け止められるような表現になっていた部分の修正に言及したことを受け、長期金利が大きく低下。これに連動する形で米ドル/円も米ドル安・円高方向へ反応しました。
さらに、片山財務大臣が、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による国内金融資産への投資拡大を検討すると発言したことも、長期金利低下と円買いを後押しする材料となりました。



