「3年間なにも言われなかったからセーフ」…無申告・副業年収150万円の38歳男性の勘違い。“4年後”、税務署にあえて『数年間泳がせられた』末路【税理士が解説】

「3年間なにも言われなかったからセーフ」…無申告・副業年収150万円の38歳男性の勘違い。“4年後”、税務署にあえて『数年間泳がせられた』末路【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

副業解禁の流れを受け、ネット物販などを通じて本業以外の収入を得る会社員が増えています。こうした背景から、国税庁ではフリマアプリやネットオークション等を含むインターネット取引を行う個人や、無申告者への対応を「調査において重点的に取り組んでいる事項」として掲げ、積極的な税務調査や行政指導を行っています。本稿ではBさんの事例とともに、無申告が招くリスクについて木戸真智子税理士が解説します。

年150万円の副業…無申告でも「バレなかった」4年間

都内在住の会社員・Bさん(38歳)。本業の年収は540万円です。「もう少しだけゆとりがあればなあ」と始めたネット物販の副業で、年間約150万円の利益を得られるようになりました。

 

本来であれば確定申告が必要な金額であると、本人も自覚はしていたのです。しかし、同じようにネット物販を行っている友人が「申告なんてしていない」と話すのを聞き、「個人の副業だし、これくらいの金額ならバレるはずがない」と高を括ってしまいました。そうして、無申告のまま放置を続けていたのです。

 

1年目、2年目、3年目と、何のお咎めもないまま時間だけが過ぎていきました。やはり税務署には見つからないものだと確信したBさん。例の友人とも「やっぱりセーフだったね」などと安堵の言葉を交わし合っていました。

ポストに届いた「税務署からのお尋ね」

しかし、無申告のまま4年目を迎えた秋のことでした。自宅のポストに、税務署から「お尋ね」の封筒が届いたのです。予期せぬ事態にBさんはパニックになります。3年が経過してなにもなかったから大丈夫だと信じ込んでいたため、さすがに背筋が凍るような心配が込み上げてきました。

 

すぐに同じ副業仲間である友人に相談を持ちかけたところ、「きっと大丈夫だから心配ない」という根拠のない励ましを受けます。どうすればいいかわからず、とりあえず放置することにしたBさんは、その後、日々の本業の忙しさに追われるうちに、お尋ねが届いていた事実をすっかり忘れてしまいます。結局のところ、なんの回答もせぬまま日々を過ごしてしまいました。

 

それからしばらく経ったある日、唐突に税務署から1本の電話が入ります。告げられた内容は、税務調査を実施したいという通告でした。

 

Bさんはお尋ねへの回答を忘れていたことを激しく後悔しました。あのとき正直に回答しておけばよかった、うっかり大丈夫だと思い込んでしまった——さまざまなことが頭を駆け巡ります。

 

税務調査の当日、調査官と対面して話を始めると、初めての経験であるBさんでもすぐに察するところがありました。調査官の話しぶりや質問の内容から、こちらの売上や取引実態はすでにすべて把握されているのだと、わかったのです。Bさんは取り繕うことや反論することを完全に諦めました。目の前の調査官を前にして、もう正直にすべてを話すしかないと、ようやく腹をくくったのです。

 

\6月16日(火)開催/
「相続税の税務調査」

調査対象に選ばれる人・選ばれない人

 

 

 

富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部<<

次ページ3年よりも前の資料まで提示を要求されて…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧