「そんな話、聞いたこともないぞ?」節税のため不動産投資を始めた月収100万円の40代サラリーマン…確定申告後、税務調査で指摘された〈まさかのミス〉【税理士が解説】

「そんな話、聞いたこともないぞ?」節税のため不動産投資を始めた月収100万円の40代サラリーマン…確定申告後、税務調査で指摘された〈まさかのミス〉【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

今年もあっという間に確定申告の時期がきました。準備は万端でしょうか。不動産オーナーのなかには税理士に依頼せずに、自分でしっかり確定申告をされる人も多いです。もともと勉強家な人が多い傾向にある不動産オーナーにとって、確定申告もしっかり調べ、問題なく完遂することは、それほど高いハードルではないのかもしれません。不動産収支を正確に把握していくためには、税金や経理の知識も重要ですので、知っておいて損はないはずです。しかし、そこには落とし穴も存在します。本稿では、会社員のAさんの事例とともに、不動産投資による節税の注意点について木戸真智子税理士が解説します。

自分でなんでもできちゃうサラリーマン大家

東京の大手企業に勤める会社員の40代のAさんは、大学も経済学部を卒業しており、学生時代に簿記を学んだ経験もあります。そのため、所有している不動産の確定申告や日々の記帳は、すべて自分一人で行っていました。

 

Aさんは学生のころから成績優秀で、会社でも同僚のなかでいち早く昇進しており、なんでもそつなくこなすタイプ。会社でも頼られる存在です。会社員としての月収は100万円(賞与別)、投資への関心も人一倍。セミナー参加や読書を通じて株や、節税ができる不動産投資の勉強を重ね、長年にわたり資産運用をしてきました。

 

不動産投資のほうは、「会社員をしながらの投資だし、税理士に依頼するほどの規模ではない」という認識で、これまで自ら記帳や確定申告をしていた次第です。最初はワンルームマンション1戸からスタートしましたが、その後、一つ二つと物件は増えていきます。それでもやるべき作業は基本的に同じであるため、特に困ることもなく、自分で調べながら対応できていました。

 

近年の悩み

ところが所有物件が増え、不動産収入が増えていくにつれ、ある悩みが生じはじめます。それは、税金です。

 

初期のワンルーム投資では、減価償却などの経費があるので、むしろ、確定申告をして還付ということが通例でした。しかし、1棟ものや戸建てなど不動産の規模が拡大していくと、不動産所得が増大し、ここ数年では納税になる年が増えてきていたのです。

 

それも、結構な金額になるので、家計が圧迫されます。確定申告で多額の所得税を納めたあと、しばらくして届く住民税の通知も年々金額が上がっていきます。「どうにかならないか」と、考え得る節税策を講じてはいるものの、税金による資金繰りの悩みは解消されぬままでした。

 

 \2月7日(土)-8日(日)限定配信/

調査官は重加算税をかけたがる
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

 

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