「泣き崩れる母を、置いていくしかなかった」…82歳老親のために〈入居一時金3,500万円・豪華老人ホーム〉を選んだ息子が、10日後の面会で“激しく後悔”の理由

「泣き崩れる母を、置いていくしかなかった」…82歳老親のために〈入居一時金3,500万円・豪華老人ホーム〉を選んだ息子が、10日後の面会で“激しく後悔”の理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「お願いだから、家に帰らせて。ここは私の居場所じゃないの……」。高級老人ホームに入居してわずか10日。誰もが羨むような終の棲家で暮らす母が、長男に涙ながらに“実家に戻りたい”と訴えていました。一体何が起きたのでしょうか。
※事例の人物名はすべて仮名です。

 豪華な空間が辛い…それなのに「戻る家はない」

礼子さんが入居した施設は、コンシェルジュが常駐し、毎日のようにイベントが開かれる充実のサポート体制でした。しかし、夫亡き後、ひとり静かに暮らしてきた礼子さんにとって、その空間は異質すぎました。

 

入居者は華やかな経歴を持つ人が多く、会話に気後れした礼子さんは、入居して早々部屋に引きこもるようになります。

 

そして入居から10日後、礼子さんに会いに行った亮介さんに、礼子さんは涙ながらにこう言ったのです。

 

「亮介、ここは嫌。自分の家に帰りたい……」

 

しかし、すでに実家は他人のものになり、取り壊しが進んでいる。戻る家は、もうどこにもないのです。

 

「……慣れるまで、もう少し頑張ろう。ね、母さん」

 

握られた母の手をそっと離し、施設の担当者に母を預けるしかありませんでした。亮介さんは、その時の母を思い出しては良心の呵責に苦しみ、激しい後悔に襲われたのです。

 

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