(※写真はイメージです/PIXTA)

孫がかわいくて、つい財布のひもが緩んでしまう。そんな祖父母は少なくないでしょう。ただ、子ども世帯への仕送りや孫へのプレゼントが習慣になると、受け取る側との金銭感覚にズレが生じることもあります。善意から始めた援助でも、相手が望んでいるとは限りません。

月7万円の仕送りを続けるなか、孫に贈った高額なプレゼント

恵子さん(仮名・63歳)は5年前に夫を亡くし、現在は一人暮らし。パート勤務を続けながら、夫の遺族年金などを合わせて生活しています。

 

一人娘の美咲さん(仮名・36歳)は結婚して独立し、夫と小学2年生の息子の3人暮らしです。

 

孫が生まれて以来、恵子さんは娘一家を何かと気にかけてきました。

 

美咲さんが育児休業から復職したころには、「保育料もかかるでしょう」と月3万円を渡すようになり、住宅を購入してからは住宅ローンや教育費を心配して、仕送りを月7万円に増やしました。

 

「娘から頼まれたわけではありません。でも、共働きで大変そうだったので、私にできることならと思っていました」

 

美咲さんも当初は「助かる、ありがとう」と受け取っていました。そんな関係が変わったのは、孫の8歳の誕生日でした。

 

ゲームが好きだと聞いていた恵子さんは、ゲーム機本体とソフト、周辺機器を合わせて約8万円分を購入。さらに、本人が欲しがっていたというタブレット端末も用意しました。

 

誕生日当日、大きな紙袋を抱えて娘宅を訪れると、孫は大喜びでした。

 

ところが、美咲さんの表情は曇ったままでした。帰り際、娘に呼び止められます。

 

「お母さん、こういう高いものを勝手に買うの、もうやめて」

 

恵子さんは耳を疑いました。

 

「欲しがっていたんでしょう?」

 

「欲しいものを全部買ってあげるつもりはないの。ゲームをする時間も決めているし、タブレットだって、いつ持たせるか夫婦で話していたところだった」

 

恵子さんは「せっかく買ったのに」と反論しました。

 

すると美咲さんから、さらに思いがけない言葉が返ってきました。

 

「仕送りも、もういらない。お母さんはお金を出せば、私たちのことに口を出していいと思ってない?」

 

恵子さんには、まったくそのつもりがありませんでした。しかし、美咲さんは以前から、孫の習い事や旅行先について母親から「お金を出すから」と意見を言われることに負担を感じていたのです。

 

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