料理がまずくても、サービスが悪くても「チップ+税」で3割増し…W杯で米国を訪れる観光客を悩ませる“チップ文化”の現実【税理士が解説】

料理がまずくても、サービスが悪くても「チップ+税」で3割増し…W杯で米国を訪れる観光客を悩ませる“チップ文化”の現実【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

6月11日に開幕する「FIFAワールドカップ2026」では、北米3ヵ国に世界中から観光客が集まる見込みです。そのなかで、チップ文化になじみのない旅行者にとって大きな戸惑いとなりそうなのが、アメリカ特有の“チップ慣習”です。飲食代に加えて税金や20%前後のチップが求められるケースも多く、「支払い総額が想像以上に高い」と感じる観光客も少なくありません。4月末に『トランプ劇場と超富裕層課税 増税か、減税か——税制が映し出すアメリカの真実』を刊行した奥村眞吾税理士が、チップ文化とアメリカ税制の実態について解説します。

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トランプ劇場と超富裕層課税 増税か、減税か――税制が映し出すアメリカの真実
奥村眞吾(著)+ゴールドオンライン(編集)

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米国で高騰する「スポーツ観戦チケット」…W杯は1,000ドル超

5月4日(日本時間5日)、MLBの3月・4月の月間MVPが発表され、ドジャースの大谷翔平選手がナ・リーグ投手部門で選出されました。最近は調子が万全とはいえない状況が続いていますが、さすがの存在感です。大谷選手が加入して以降、ドジャースタジアムの観戦チケットは価格が急上昇しています。

 

アメリカでは、スポーツ観戦チケットを公式リセールサイトや二次流通市場を通じて売買する文化が広く定着しています。人気選手が出場する試合や注目カードでは価格が大きく上昇することもあり、大谷選手の加入後、ドジャース戦のチケット価格も高騰が続いています。

 

一方で、こうした市場は需給の影響を受けやすく、仮に大谷選手が戦線離脱するような事態になれば、チケット価格や売れ行きが急落する可能性もあります。

 

こうしたなか、6月11日から「FIFAワールドカップ2026」が開幕します。アメリカ、カナダ、メキシコの北米3ヵ国による共同開催で、5月15日には日本代表メンバー26人が発表されました。

 

このワールドカップには、日本のみならず世界中から観客が押し寄せる見込みですが、予選の通常試合でさえチケット代が1,000ドル(約15万円)近くに達しています。米誌『New York Post』によれば、トランプ大統領ですら「正直言って、私はそんなカネを払ってまで行く気にはなれない」と語ったほどです。

 

また、レストランをはじめとするサービス業では、チップ文化のない国から来た観光客が「十分なチップ(代金の20%以上)を置いていかないのではないか」と懸念する声も上がっています。

 

 

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