学校経営を中国人留学生に依存…少子化・過疎化にあえぐ地方
本当は国際色豊かな学校にしたかった…校長が漏らした本音
鴨川令徳高校の生徒は現在、日本人と中国人の比率が約半々。だが授業は基本、すべて同じ教室で受けているという。一目見ただけでは、誰が中国人留学生かは分からないが、この先、日本ではもしかしたら、「こんな風景」が、全国各地の高校に広がっていくのかもしれない。
「本当はもっと国際色豊かな学校にしたかったのですが、こうした形でまとまった人数が入ってきてくれるのは、中国からだけなのです。だから今のような(中国人留学生が多い)形になってはいますが、学校の経営面では非常に助かっています」。学校の再建を何とか果たし、肩の荷が少しは下りたのだろうか。
和田校長は、インタビューの最後にそう本音を漏らした。和田校長に丁寧に御礼を述べ、記者は同校を後にした。
そして東京への帰りの電車の中、再び、頭を整理した。
鴨川令徳高校は、偏差値が高い学校とは言えず、立地にも大きなハンディがあることは否めない。特別な教育プログラムを持つわけでもなかった。さらに、再建が進んだとはいえ、5階建ての大きな校舎には空き教室が目立ち、まだまだ生徒の確保には苦しんでいるようにもみえた。
この先、多くの日本人生徒が集まることも到底、考えにくい。そんな学校の経営の生命線をもし、高額な授業料を払い続ける中国人留学生らが握っているとしたら、複雑な思いもする。
東京に戻り、さらに取材を進めるうち、少子化・過疎化に直面する日本の地方では、中国人留学生の獲得に動く学校が、実は鴨川令徳高校以外にも少なくないことが分かってきた。

