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学ぶべき要素は、金融だけではない
コンサルタント時代に対応したお客様とのやりとりを思い返してみると、金融リテラシーを高める必要性を感じた理由としては、友人や知人が資産を上手に増やしている姿を見たときや、社会情勢の変化に敏感になったときであるという意見が多かった印象があります。
とはいえ、「資産運用の成功に社会情勢が関係するのか?」と疑問を抱く人もいるでしょう。しかし実をいうと、富裕層になりたいと考える人の多くは、政治や経済の動向にとても敏感です。
資産を増やそうと考える富裕層予備軍の人たちは一般的に、日頃から多方面にアンテナを張っていることが多いといえます。何せ資産運用を考える際に最も重要な要素は国の政治であり、それが経済の変動にも影響を与えるのはいわずもがなです。
たとえば、現在の国会議員選挙で「どの党に任せるか」といった選択も、富裕層になり得る素質のある人たちが気にするポイントといえます。政治の動向によって投資環境も変わるため、こうした人たちは常に政治・経済に関心を持ち続け、その影響が資産の増減にどう関わるかを見極めています。
さらに、日本国内のみならず、グローバルな経済情勢も視野に入れるべきです。
たとえば、日本の食料自給率は4割程度で、これが示すのは日本が自国内だけで経済的に成り立つわけではないという事実です。つまり経済は、グローバルにつながっているのだという現実を知らなければなりません。富裕層の多くは、当然のように為替の変動や輸入物価が日常生活に直接影響を与えることは理解しており、こうした視点から資産運用や金融リテラシーの重要性を認識しています。
それらからもわかるように、政治や経済への関心が高まることで、結果的に資産の増え方や管理の方法が変わってくる可能性は高く、つまり金融リテラシーを高めることは、収入や資産の成長にも大いに役立つということにほかならないのです。
