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株式投資は社会に選ばれた企業への投資
ここまでいろいろ述べてきましたが、結局のところ、企業が儲け(利益)を出せるかどうか、その一点が肝であり、カギであります。
それについて突き詰めていえば、企業(特に上場企業)は儲けを出すようにできています。星の数ほどある企業の中には廃れて消えていく企業がありますが、上場にまで至った企業は厳しい淘汰の波を生き残って選ばれた企業だけなので、基本的に利益が出るのです。廃れて消えていく企業と、選ばれて生き残る企業をわかつものはなんでしょうか?
それは世の中に必要とされる商売をしているか、社会の要請に適うビジネスであるか否かの差でしょう。社会的ニーズのあるビジネスなら、人々がお金を払ってくれて、企業は利益を出せるのです。社会的ニーズを満たすことがその会社の存在意義になる──別の言葉でいえば「パーパス」です。
もちろん企業は慈善事業をしているわけではなく、営利法人ですから利益を追求することも大事です。世界最大の運用会社であるBlackRockのラリー・フィンクCEOは「Profit & Purpose(利益もパーパスも)」と掲げました。
しかし、同じことを100年前の日本で主張した人がいます。渋沢栄一さんです。彼の表した『論語と算盤』はまさに論語(パーパス)と算盤(利益)です。渋沢栄一さんは『論語と算盤』のなかで、「道徳的な商売がいちばん儲かる」と語っています。つまり、社会の要請に適う商売をすれば利益が出るということです。
繰り返しになりますが、上場企業といえども盤石ではありません。しかし、そこに至るにはいくつもの厳しい過程を潜り抜けているはずで、「社会の要請に適う商売であろう」という一定のスクリーニングは通っている企業だといえます。そうした企業だけを投資対象として行う株式投資は、かなりの確信度でリターンがあがるということは、お話した内容から、ご理解いただけるでしょう。
株価が上がる本源的な理由をもっとたくさん挙げることができますが、今回はこれくらいにしておきます。とにかく「株は上がるものである」ということをご理解いただければ幸いです。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『株価はなぜ上がるようにできているのか - 株価上昇の本源的メカニズム【後半】』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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