9月9日の日経平均株価は、前日の米株高や石破首相退陣による次期政権への思惑を背景に寄り付き上昇して始まると、一時は44,000円台をつけるなど史上最高値を更新する強さをみせました。しかし、買い一巡後は上昇幅を縮小させると、後場に入りマイナスに転じ、前日比184.52円安の43,459.29円で取引を終えています。
この要因として、指数は前日までの3営業日で約1,700円上昇しており短期的な過熱感が警戒されやすかったほか、今夜には米雇用統計の年次改定発表が控えていることに加えて、為替市場で円高が進んでいたことなどが重なり、上値追いの動きとはならず利益確定の売りが優勢になったとみられています。
日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが74銘柄、値下がりが149銘柄、変わらずが2銘柄。
日経平均株価の寄与度下位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、ファーストリテイリング〈9983〉、TDK〈6762〉、フジクラ〈5803〉、テルモ〈4543〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、アドバンテスト〈6857〉、東京エレクトロン〈8035〉、中外製薬〈4519〉、ソニー〈6758〉、スズキ〈7269〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は19億7,900万株、売買代金は4兆7,643.27億円となり、前日と比べて増加。
業種別では、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業、不動産業、電気機器、空運業などが上昇した一方、非鉄金属、鉄鋼、鉱業、石油・石炭製品、精密機器などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の上昇率は、1位がニーズウェル〈3992〉で+48円(+8.96%)の584円、2位が芝浦メカトロニクス〈6590〉で+900円(+8.67%)の11,280円、3位がアイ・アールジャパンホールディングス〈6035〉で+65円(+8.30%)の848円となりました。
一方下落率は、1位が学情〈2301〉で-187円(-9.74%)の1,733円、2位がユニオンツール〈6278〉で-700円(-8.06%)の7,980円、3位がライフドリンクカンパニー〈2585〉で-185円(-7.30%)の2,349円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは355銘柄、年初来安値を更新したのは1銘柄でした。
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