7月雇用統計ショックで“揺れた”8月の米ドル/円…9月も5日発表の「8月雇用統計」が再び波乱の火種に。今月の予想レンジは〈143~148.5円〉【国際金融アナリストが解説】

9月2日~9月8日の「FX投資戦略」ポイント

7月雇用統計ショックで“揺れた”8月の米ドル/円…9月も5日発表の「8月雇用統計」が再び波乱の火種に。今月の予想レンジは〈143~148.5円〉【国際金融アナリストが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

米国では、9月の第1月曜日は労働者の功績を称える「レーバーデイ(Labor Day)」にあたります。このレーバーデイが明けると、トレードが本格化し、相場が一方向に大きく動き出す傾向があります。8月の米ドル/円は「雇用統計ショック」によって急落したものの、その後は方向感に乏しい展開が続いたことから、方向感が出やすいとされるレーバーデイ明けの動きには注目が集まります。マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が、8月の米ドル相場を振り返りながら、今月の市場展開について解説します。

9月の「FX投資戦略」ポイント

<ポイント>

・8月の米ドル/円は早々に「雇用統計ショック」で急落したものの、その後は方向感のない小動きに終始した。

・ただ日米の金融政策の違いから日米の金利差は縮小方向と考えられ、この数ヵ月の円売りの中心のひとつとみられたヘッジファンドが円買い再開に転じた可能性もあることから、方向性が出るなら米ドル安・円高か。

・9月の米ドル/円予想レンジは143~148.5円。(第2週予想は最後をご参照ください)。

「雇用統計ショック」後は小動きに終始した8月

8月の米ドル/円は、150円台と3月末以来の高値圏でスタートしました。しかし、1日に発表された米雇用統計を受けて労働市場が急悪化していた可能性が浮上し、米利下げの早期再開観測から米金利が大きく低下すると、一転して米ドル/円も急落し、「雇用統計ショック」となりました(図表1参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表1]米ドル/円の日足チャート(2025年3月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

ただしその後は米ドル/円も下げ渋り、147円台中心の方向感の乏しい展開が続きました。これは「雇用統計ショック」で急落した米国株がすぐに反発に転じたことが影響したと考えられます。

 

景気の先行指標でもある株価が最高値圏で推移するなかで、早期利下げ再開についても慎重な見方が出てきた可能性があります。

 

出所:マネックス証券「分析チャート」
[図表2]ナスダック総合指数(2025年6月~) 出所:マネックス証券「分析チャート」

 

こうした状況のなかで注目を集めたのが、ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演です。その内容からは、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げが行われる可能性が示唆されたと受け止められました。

 

ただし、それが連続利下げの始まりとなるかどうかは依然として不透明であり、その不確実性が米ドル/円の方向感が乏しい状況が長引いた要因となったのではないでしょうか。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ日米金利差縮小にもかかわらず、ドル円は“下げ渋り”
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録