1月27日~2月2日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・先週は週末に円安が160円へ再接近となったところで、日米協調介入への思惑が浮上し、155円台まで円高へ急反転となった。
・テクニカルには高市政権発足から続いてきた米ドル高・円安一服の可能性が出てきた。目先的には米ドル反落リスクを探りながら上値の重い展開が続きそう。
・今週の米ドル/円は153~158円で予想。
先週の振り返り=日米協調介入思惑浮上で円高へ急反転!!
日米の「レート・チェック」観測=155円台へ円高に
先週の米ドル/円は158円前後での小動きが続いていましたが、金曜日の日銀金融政策決定会合を受けて、一時159円台まで円売りが拡大しました。ただ、その局面で日本の通貨当局が為替市場に介入する前段階として行われることの多い、日銀による「レート・チェック」が実施されたとの観測が浮上し、米ドル/円は一時158円割れまで急反落しました。
さらにNY時間に入ると、NY連銀による「レート・チェック」観測も広がり、日米協調による米ドル売り介入への警戒感が浮上したことから、米ドル/円は155円台まで一段安となりました[図表1]。
このところ片山財務相を筆頭に円安へのけん制が強くなり、それを受けて円買い介入への警戒感も高まっていました。ではついに円買い介入が行われ、しかもそれが2024年までの日本単独ではなく、日米協調介入となり円安を反転させることになるのでしょうか。
日本単独介入では困難になっていた円安阻止!?
日本の通貨当局は、2022年および2024年に、円安を抑制する目的で断続的に為替市場への介入を実施しました。これらの介入に共通しているのは、実施当日に最大で5円近く円高方向に振れるなど、短期的に大きな効果を示した点です。
当時の円安は、短期売買を行う投機筋が主導したと見られました[図表2]。そんな投機筋が過大な円売りポジションを抱えていた場合、介入によって急激に円高が進行すると、損失拡大を回避するために円買い戻しを迫られます。その結果、円安トレンドが反転する構図となったと考えられます。
ただ最近は、そういった投機円売り主導の円安とは違う可能性がありました。そうであれば、投機筋が過大な円売りポジションを抱えていた場合、介入によって急激に円高が進行すると、損失拡大を回避するために円買い戻しを迫られます。その結果、円安トレンドが反転する構図となったと考えられます。
日本の為替介入は、2022年以降円安が拡大するなかで、それを止める「最後の砦」して機能してきました。そんな円安阻止の「最後の砦」といったこれまでの役割を今回も果たすことができるのでしょうか。仮に失敗した場合、円安には歯止めがかからなくなる懸念もありました。こうした状況を背景に、一気に日米協調介入が検討される局面に至った可能性もあるでしょう。


