高市政権による“自力”での円安阻止に暗雲…他方、トランプ関税最高裁判決では「円高ショック」の可能性も。〈暴落・暴騰〉両リスク抱える波乱含みの展開か【今週の予想レンジ〈155~160円〉の根拠】

1月13日~1月19日の「FX投資戦略」ポイント

高市政権による“自力”での円安阻止に暗雲…他方、トランプ関税最高裁判決では「円高ショック」の可能性も。〈暴落・暴騰〉両リスク抱える波乱含みの展開か【今週の予想レンジ〈155~160円〉の根拠】
(※画像はイメージです/PIXTA)

先週の米ドル/円は、高市政権誕生後の円安値を更新し、徐々に「歴史的円安」と呼ばれた1ドル=161円の水準も視野に入ってきました。こうしたなか、日本の米ドル売り介入を取り巻く環境は2024年以前とは大きく変化しており、日本政府が“自力”で円安を食い止めることは一段と難しくなっている可能性があります。一方で、米国側でもトランプ関税をめぐる米最高裁判決が控えており、米ドルにとっても注意すべき材料が残されています。マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が、その根拠と予想される相場展開について解説します。

1月13日~1月19日の「FX投資戦略」ポイント

<ポイント>

・先週は高市政権誕生後の円安値を更新。徐々に「歴史的円安」のピーク1ドル=161円も視野に入ってきた。

・日本の米ドル売り介入を取り巻く状況は2024年以前とは大きく変化し、日本政府による「自力」での円安阻止は厳しくなっている可能性。一方、米ドルにもトランプ関税をめぐる米最高裁判決の影響など要注意材料あり。

・今週の米ドル/円も「155~160円」と波乱含みの展開か。

1ドル=158円台…2025年の円安ピークに接近した先週

「歴史的円安」1ドル=161円も視野に

先週の米ドル/円は9日金曜日に大きく上昇し、2025年10月の高市政権誕生後の高値である1ドル=157.8円を上回り、一時158円台を記録しました。

 

この日発表された米12月雇用統計を受けて1月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ見送りの可能性が強まったこと、また高市総理による早期解散・総選挙の可能性に関する一部報道などが米ドル買い・円売り材料になったとみられています(図表1参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表1]米ドル/円の日足チャート(2025年10月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

この間の高値更新により、次の上値の目安は2025年の高値である158.8円となります。これを突破すると、次の焦点はいよいよ2024年7月に記録した161.9円となり、ここ数年の米ドル高・円安局面のピーク水準が視野に入ってきます(図表2参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表2]米ドル/円の月足チャート(2020年~) 出所:マネックストレーダーFX

円安阻止の切り札「為替介入」は“発動ライン”に届かず

2024年7月に記録した1ドル=161.9円は、1986年以来約38年ぶりの米ドル高・円安水準だったことから「歴史的円安」と呼ばれました。この歴史的円安のピークにすでに3円程度まで迫っていることから、日本の通貨当局による米ドル売り・円買い介入を再開する可能性にも注目が集まっています。

 

しかし、いくつかの客観的な指標を比較すると、過去に米ドル売り介入が実施された局面と、足元の状況には大きな違いがみられます。

 

直近で米ドル売り介入が行われたのは2022年と2024年ですが、いずれも米ドル/円が過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)を3割前後上回ったタイミングでした。これに対し、9日時点の米ドル/円は5年MAを14%上回っているに過ぎません(図表3参照)。

 

出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成
[図表3]米ドル/円の5年MAかい離率(1980年~) 出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成

 

過去2回為替介入が行われた局面(5年MAを3割前後上回った局面)は、過去の米ドル/円の循環的な高値圏とも重なります。

 

代表的な円安局面の転換点である1998年の1ドル=147円、2015年の1ドル=125円も、いずれも5年MAを3割上回った水準でした。なお、米ドル/円が5年MAを4割以上上回った例は、確認できる範囲では存在しません。

 

こうした点を踏まえると、米ドル/円が5年MAを3割上回る水準は、循環的なドル高・円安の“限界圏”であると考えられます。したがって米ドル売り介入は、限界圏にある円安を食い止める対策として一定の効果を発揮してきたとみていいでしょう。

 

このように考えると、足元の水準はまだ米ドル売り介入が発動される条件には達していない可能性があります。

 

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