2月の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・1月の米ドル/円は、一時160円近くまで上昇したものの、日米当局による「レートチェック」をきっかけに一転して1ドル=152円割れ目前まで下落した。ユーロなどに対して米ドルが下放れする可能性も意識され、米ドル安の「新局面」入りが注目される。
・一方で、円安抑制が選挙対策の一環との見方もあり、選挙後に状況が変化する可能性には注意が必要。
・円安圧力と米ドル安圧力の「綱引き」が続くなか、2月の米ドル/円は「151~161円」と予想(第1週の予想レンジは文末を参照)。
日米「レートチェック」をきっかけに円高へ急反転した1月
1ドル=159円から152円割れ近くまで米ドル安・円高が進行
1月の米ドル/円は上昇トレンドを維持し、1ドル=160円の大台に迫る展開となりました。しかし23日、為替介入の前段階として実施されることが多い「レートチェック」が行われたとの観測が広がったことを受け、相場は米ドル安・円高に反転。
さらに市場の想定に反し、米国の通貨当局も「レートチェック」を行ったとの観測が浮上すると、日米が円安阻止のために協調することへの警戒感が強まり、米ドル安・円高は一時1ドル=152円割れ寸前まで急拡大するところとなりました(図表1参照)。
ユーロ/米ドルは約半年続いたレンジを「上放れ」…米ドル安は円以外の通貨にも波及
今回の米ドル安の動きは、円以外の通貨にも広がりました。ユーロ/米ドルは過去半年ほど、1.15~1.18米ドルという狭いレンジで小動きが続いていましたが、このレンジがユーロ高・米ドル安方向に上抜けました(図表2参照)。
これまでも独米金利差(ユーロ劣位・米ドル優位)は縮小傾向にありましたが、金利差が縮小するわりにはユーロ高・米ドル安の進行が鈍い状況が続いていました(図表3参照)。
今回の上放れによって、金利差の変化に沿う形でユーロ高・米ドル安がさらに拡大するかどうかが注目されます。
また、ユーロ/米ドルがこれまでのレンジ上限である1.18米ドルを下支えに、さらなるユーロ高・米ドル安へ向かう展開となるかは、米ドル/円を含む米ドル全体の動向を占う「先行指標」として注目されるのではないでしょうか。



