(※写真はイメージです/PIXTA)

部下の指導がうまくいかないのは、多くの先輩社員が直面する課題です。プログラマー育成を行ってきたIT企業社長の勝山祐督氏は、まず部下自身が「良いリアクションを返すこと」を目標にしてみることをオススメしています。本記事では、勝山氏の著書『未経験者が最速でプログラマーになれる本』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋・再編集し、良いリアクションがなぜ部下の成長角度を劇的に変えるのか、その具体的な鍛え方について詳しく解説します。

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教わる力が向上するリアクション5つのコツ

そこで、教わる力を向上させるリアクションのコツをいくつか紹介します。

 

1. 固まってしまわない

少しきつい指摘を受けたときに固まって何も言えなくなってしまう人も、とにかくまずは何か反応を示すようにします。すぐに答えられない場合には「少しお時間いただけますか」と言えばいいですし、「分かりません」と返したり、何か考えているようなリアクションを取ったりするだけでも相手の心象は変わってきます。ただ固まって黙っていることだけは絶対に避けるべきです。

 

2. 過剰に謝らない

なかには、指摘されたことに対して「すみません」の一点張りで謝り続ける人も見かけますが、これも要注意です。相手は「なぜそのようなことをしたのか」と理由をたずねているのに、説明するでもなくただ謝り続けるというのは逆効果です。きちんと説明したうえで、謝るよりも、指摘してもらったことに対して「ありがとうございます」と言ったほうが、お互い気持ちが良いものです。

 

3. 目線を合わせる

話をしている間はしっかりとアイコンタクトを保ちます。相手の目を見ることで、集中して聞いているとアピールできるからです。ただし、じっと見つめすぎるのは逆効果になる可能性もあるため、相手の目と口元を交互に見るなど、自然な目線の動きを心がけます。

 

4. あいづちを打つ

相手の説明を聞いているときは、あいづちを打つようにします。例えば「はい」「なるほど」といった言葉を適切なタイミングで挟めば、相手に「しっかり聞いてくれている」「やる気があるな」といった安心感を与えられます。相手が説明してくれている最中など、言葉を挟みづらいシーンでは、適度にうなずきながら聞くようにすれば、無言でも相手に「理解している」というサインを送ることができます。特に、Zoomなどリモートでのやりとりでは、対面以上にこちらが聞いていることを伝えるために重要になります。

 

5. 分からなかったときも正直に

反対に、よく分からなかったときにはその旨を伝えたり、首をかしげたりして、相手に知らせます。一番困るのは分かっているふりをされることです。同じミスを繰り返さないためにも、一度できちんと理解できるようにしっかりと教えてもらわなければなりません

良いリアクションが成長への近道

リアクションのよい後輩や部下は、先輩や上司との円滑なコミュニケーションの結果、より多くの情報や知識を得られる傾向にあります。

 

私自身、さまざまなタイプのプログラマーたちと一緒に仕事をしてきましたが、悪気はないのにリアクションが下手で、損をしている人をたくさん見てきました。まずはよいリアクションの仕方を身に付けましょう。

 

 

勝山 祐督
スカイリーフ株式会社
代表取締役

 

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本連載は、勝山祐督氏の著書、『未経験者が最速でプログラマーになれる本』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋・再編集したものです。

未経験者が最速でプログラマーになれる本

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勝山 祐督

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