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「キャッシュレス化」の陰で見過ごされている“負の側面”
30年前は、ほとんどの人が現金を使っていた。今では、世界中で現金から、クレジットカードやQRコード決済、個人間送金アプリ、暗号資産(仮想通貨、暗号通貨とも)などさまざまな電子決済(現金ではなく電子データの送受信によって決済を行う方法)へと軸足を移している。ほとんどの若者は、現金を持ち歩くことさえない。
この動きを素晴らしいトレンドだと歓迎する声は多いが、デジタル化の陰で見過ごされてきた負の側面もある。
現金が排除される中、私たちはさまざまな形で不利益を被っているのである。つい使い過ぎてしまったり、プライバシーが損なわれたり、物価上昇につながったり、といった具合だ。
特に、低所得層にとっては、割に合わない銀行サービス手数料を負担させられるなど大きな影響がある。また、サイバー攻撃や自然災害に脆弱になるという点で、国家安全保障を揺るがす恐れもある。犯罪者は世界中のどこからでも私たちを標的にできることから、犯罪の増加にもつながる。
デジタル化の未来はユートピアか?
テクノロジーの専門家が、デジタル化の未来はユートピアだと語る姿を数え切れないほど見聞きしているが、こうした専門家は技術の問題点を把握できていない。
ひとたび現金やATM、キャッシュレジスターがこの世から姿を消せば、その復元には膨大な費用がかかる。現金は欠くことのできないツールである。現金を使い続ければ、長い目で見て私たちのメリットにつながる。
