c. 結節点をみつける
話を進めていると、彼の本音が出ていました。
「会社は、独自の特性や価値観を尊重するとかいっていますけど、結局、建前と実態は違うんですよね」
「古い価値観のままで、表面だけ『改革』とかいわれても……」
「自分は、なんのためにここに配属されたのか……わからなくなってきました」
です。もちろん、表面的な言動は失礼ですが、考えていることは本質的のようです。
人が他者に攻撃的になるのは、役割葛藤や役割の曖昧さが生じたときといわれます。いわゆるパワハラ行為を誘発するストレス要因の一つです。
明らかに彼からは、「矛盾した期待・要求・価値観」に苦悩する言葉が見てとれます。そんな気持ちを感じ取ることができれば、次の段階に進めそうです。
〈ポイント〉
◆ゴールに向かう
「確かにそうだよね。旧態依然のままでよくないのは僕もわかるよ」「でも、どうしたらよいか古いタイプの自分も正直よくわからないところがある。今度若手メンバーと意見交換の場を設けようか」「なにか意見はあるかな」と提案を求めてみましょう。口だけで終わらせないようにすることで、〝当事者意識を持つ社員〟へと成長させてください。
まとめ
・多様性とは全てを受け入れることではない
・腫れ物に触るように破壊的な意見(単なるわがまま)を容認することは、多様性のポジティブさを隠れ蓑にした問題のすり替えになる
・双方の違いを見極めながら指導することが求められる
加藤京子
H・Rサポート、株式会社クレドコラ(credocara)代表
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