部下からの逆パワハラ、一体どうすれば…!?
【事例】いきなり切れて、労基に行く、弁護士に訴える、と息巻いてきた部下がいます
ちょっとした注意喚起から、ひねくれてしまって「労基に訴える」と、威喝してくる部下がいます。あなた自身は、「上司として当然の注意をした」とは思っていますが、外部機関に訴えられるというのは、面倒だなと感じています。できれば、穏便に収めたいとも考えています。
最近、こんな部下がいます。業務を遅滞させる行為として、スマホでずっとなにかをしている、トイレ休憩やたばこ休憩と称して離席する等があります。合わせると結構な時間になります。
この社員、突然の有給休暇や欠勤も多く、業務に支障が出ています。賞与の査定や人事考課の処遇についても、とても文句が多いタイプです。
有給休暇は、社員の権利なので横に置いて、業務時間中の「さぼるような」仕事の仕方・態度について、少し強い口調で注意をした(「それは、職務専念義務違反である」と注意した)ら、「そんなキツイいい方は、パワハラじゃないですか」といわれました。
そのあと、「いつも大声で怒鳴られてしまうので、我慢できません、パラハラとして訴える」「労働基準監督署に行く」ということでした。
部下のタイプ
エキセントリックなタイプです。上司の言動に過剰に反応し、自分が不当な扱いを受けていると感じて攻撃的な行動を取ります。「自分が損をしている」という意識を強く持ち、意見や要求を押し通そうとします。
上司(あなた)の気持ち
ああ面倒だな、です。でも、「労基に訴えられるのは、マズイ」です。上司ににらまれるだろうな、穏便に済ませたほうがいいのかな、といったことを考え始めます。
すれ違いポイント
一方的に部下が不満をぶつけています。正当な指導をゆがめて「パワハラ」扱いすることで上司の権限を封じようとします。
あなたは部下に対して、「責任を果たしてから権利を主張してほしい」と思っています。
(部下の)言動の検証
労働者には、労働契約に基づく「労務提供義務、誠実労働義務、職務専念義務」があります。
実際に、業務を遅滞させる行為として、スマホでずっとなにかをしている、トイレやたばこ休憩で離席する等を理由に、職務専念義務違反として、戒告処分を受けたという例もあります。