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農家は「続けばよい」というものではない、厳しい世界
ばあちゃんが亡くなった後、基本的にはじいちゃんがひとりで田んぼを守ってきました。それは本当にすごいことであり、じいちゃんには感謝しかありません。両親は田植えの時期や稲刈りの時期などの農繁期に手伝うことはあっても、農業を継ぐとは考えていなかったので、じいちゃんも自分の代で農家はおしまいだと考えていたはずです。
それは、わが家だけに限った話ではなく、近所でも継ぎ手のいない農家では、代わりに農地を守ってくれる人がいればうれしいけれど、無理してでも農業を継いでほしいという人はあまりいないようです。
農作業は本当に重労働なので、人手が増えればじいちゃんはラクになります。とはいえ、長い間頑張ってきたのに儲かってはいないですし、僕が継いだとしても、果たして食べていけるのか。せっかく東大を卒業したのに、儲からないといわれる業界にわざわざ足を踏み入れてもいいのか、という心配はしていました。店じまいのはずが一転、孫が農業を継ぐと言い始めたことは、うれしい半面、きっと不安もあったのではないかと思います。
また、地元の農協の方や農家の皆さんも、僕が農業に参入することをとても喜んでくださり、温かく迎え入れてくれました。農協には、農業の未来を担う若手の農業者が集う組織があります。僕がその“青年部”に加入したときに歓迎会を開いてもらったのですが、その宴席でも「よく決意したね」「これから一緒に頑張ろうな」と声を掛けてくれました。
ちなみに、当初は息子を心配するあまり、反対の姿勢を見せていた母でしたが、慣れない作業に四苦八苦する僕を見て、頑張っているように思えたのかもしれません。少しずつ気持ちに変化が表れたようです。米利休として発信するSNSが伸び始めてきた頃には心配がなくなったみたいで、今では「もっと頑張らないとね」と背中を押してくれる強い味方になりました。
米利休
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