トランプ大統領激押しの「One Big Beautiful Bill Act」に、イーロン・マスク氏が政権離脱で反対!?その具体的な内容とは【国際税理士が解説】

トランプ大統領激押しの「One Big Beautiful Bill Act」に、イーロン・マスク氏が政権離脱で反対!?その具体的な内容とは【国際税理士が解説】
(画像はイメージです/PIXTA)

令和7年度の日本の税制改正が扶養控除や「年収の壁」の見直しにとどまった一方で、アメリカでは規模もスピードも段違いの税制改革が進められています。トランプ前大統領が「One Big Beautiful Bill(ひとつの大きくて美しい法案)」と名付けた大型税制改正法案が、下院で可決されました。総額4兆ドル(約600兆円)に及ぶ減税案には、財政赤字を拡大させる条項も含まれ、今後の審議に注目が集まっています。本記事では、そんな「One Big Beautiful Bill Act」の具体的な内容について、国際税理士の奥村眞吾氏が解説します。

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法案の規模は4兆ドル

トランプ氏が掲げた「One Big Beautiful Bill」は、約4兆ドル(600兆円)という桁外れの減税規模を誇りますが、その財源のうち3兆ドル(450兆円)を赤字国債でまかなう構造となっています。そのため、共和党内の財政保守派からの強い反発を受け、一度は否決されました。

 

しかし、トランプ氏が強く反発し、議員に圧力をかけた結果、再提出後に可決されました。現在は上院での審議が控えていますが、緊縮財政を求める議員も多く、成立は予断を許しません。


今回の改正は、2017年の「Tax Cuts and Jobs Act」の時限措置を延長しつつ、新たな減税も加えられています。


たとえば、SALT(州税・地方税)控除の上限は現行の1万ドル(約150万円)から4万ドル(約600万円)に引き上げられます。また、チップ収入や残業手当は非課税となり、自動車ローンの利息も所得控除の対象になります。ただし、これらはすべて2028年までの時限的措置です。

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