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夢だった「庭付きの一軒家」を購入した65歳夫婦
もうすぐ65歳になるサラリーマンのAさんは、同い年の妻Bさんと2人で郊外にあるマンションに暮らしています。
A夫婦には、かねてからの夢がありました。それは「戸建てを買う」こと。それまで長いあいだマンション暮らしだった2人は、子育てから手が離れ、老後について話し合いを重ねるうち、“終の棲家”として「中古でもいいから戸建てが欲しい」という話になりました。
定年を迎え退職金が手に入ったAさんは、退職金を含めて貯蓄額が6,000万円に到達。川崎市内に手頃な中古の庭付き一軒家を見つけた2人は、この6,000万円から4,500万円を捻出し、購入することにしました。
「孫と庭でキャッチボールする夢が叶うぞ！」と、Aさんは大喜びです。
幸せな日常の終わりを告げる“1通のお尋ね”
一軒家での暮らしは、2人の想像を超えて快適なものでした。上下階の物音を気にすることなく、晴れた日は庭でのんびり日向ぼっこ。ご近所づきあいもほどよい距離感で、「買ってよかったね」と微笑みあいました。
しかし、購入してから半年ほど経ったある日のこと。税務署から夫婦のもとに、1通の封書が届きました。
開けてみると、「お買いになった資産の買入価額などについてのお尋ね」と書いてあります。
「なんだこりゃ？」
なぜこのような“お尋ね”が届いたのかわからず困惑したものの、どうやら不動産購入時の資金調達方法について書けばいいとわかったAさんは、ありのままの事実を記入し、返送しました。
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