落ちた3強「田園調布」「成城」「吉祥寺」…湾岸・下町の台頭で〈富裕層の住む場所〉が変わった根本原因

2025.6.17

落ちた3強「田園調布」「成城」「吉祥寺」…湾岸・下町の台頭で〈富裕層の住む場所〉が変わった根本原因

（※写真はイメージです／PIXTA）

東京の高級住宅街といえば、田園調布や成城でしょう。しかし、長らく揺るがなかったその常識は、大きく変わりつつあります。昭和から平成初期にかけて、西側エリアが富裕層の象徴だった時代は終わりを告げ、東京の不動産価値の地図は「西から東へ」と塗り替えられているようで……。本稿では、和田真樹氏の著書『晴海フラッグ』（つむぎ書房）より、東京の不動産価値がどのように変化してきたか、詳しく解説します。

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交通インフラの整備が生んだ可能性

そして、東地域への再評価を決定づけたのは、交通インフラの大幅な整備です。

●つくばエクスプレスの開業（2005年）

秋葉原から北千住、さらにつくば方面へのアクセスが飛躍的に向上。これにより、北千住や南千住といった下町地域が「都心から近く、価格も手頃」という理由で注目されるようになりました。

●湾岸地域の交通網拡充

湾岸地域では、以下のインフラ整備が地域の利便性を劇的に高めました。

・ゆりかもめ：お台場や有明地域へのアクセスを向上。

・りんかい線：東京湾岸を一気に結ぶ新たな動脈。

・首都高／高速道路の整備：車社会を含む多様な移動手段が確保されました。

これらのインフラ整備によって、湾岸地域や下町地域が“職住近接”という新しい価値観に適した地域へと変貌を遂げたのです。

和田真樹

銀座プランニング代表

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#不動産 #晴海フラッグ

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和田真樹

銀座プランニング代表

1983年、大阪府生まれ。拓殖大学卒業後、2005年に住友不動産販売へ入社。13年間にわたり不動産仲介業に従事し、300件以上の取引実績を積む。その経験をもとに、2018年より独立し、経営者・投資家として活動を開始。

会社員時代から湾岸エリアの将来性に着目し、自身および家族名義で累計6件の湾岸マンションを購入。現在は「晴海フラッグ」に住民として暮らしながら、さらに2部屋を所有し、実需と投資の両視点から物件を分析している。

また、YouTubeチャンネル『ハピラボ』を運営し、「晴海フラッグ」関連の検索ワードで1位を獲得するなど、オンラインでも積極的に情報発信を行う。東京不動産の魅力や正しい知識を広める啓蒙活動にも尽力し、幅広い層に向けた発信を続けている。

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