(※写真はイメージです/PIXTA)

東京の高級住宅街といえば、田園調布や成城でしょう。しかし、長らく揺るがなかったその常識は、大きく変わりつつあります。昭和から平成初期にかけて、西側エリアが富裕層の象徴だった時代は終わりを告げ、東京の不動産価値の地図は「西から東へ」と塗り替えられているようで……。本稿では、和田真樹氏の著書『晴海フラッグ』(つむぎ書房)より、東京の不動産価値がどのように変化してきたか、詳しく解説します。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

西から東へ…変わる東京の不動産価値

長らく「東京の高級住宅街」といえば、世田谷区の田園調布や渋谷区の松濤といった“西地域”がその代名詞とされてきました。昭和から平成初期にかけては、“西=富裕層の地域”という固定観念が揺るぎないものでした。しかし、時代の変化と共にその構図は大きく変わりつつあります。

 

東京の不動産価値は、時代の流れとともに大きく変化してきました。平成後期から令和にかけて、その変化はますます加速し、“西から東へ”という潮流が明確になっています。かつての「山の手」地域が絶対的な人気を誇っていた時代から、湾岸地域や下町地域が脚光を浴びる時代へとシフトしているのです。

 

なぜこの変化が起こったのか? どんな要素が、不動産価値の地図を塗り替えているのか? 本記事では、その背景や要因をひも解いていきます。

高級住宅街の歴史の変遷

昭和・平成期の「西地域」中心主義

昭和から平成前期にかけて、日本における富裕層が憧れる住宅街といえば、まず挙げられるのが以下の地域です。

 

●田園調布(大田区)

●成城学園前(世田谷区)

●吉祥寺(武蔵野市)

 

これらの地域は、広々とした邸宅と庭、そして閑静な住環境が特徴で、著名人や企業オーナーたちの住まいとしても名を馳せていました。緑豊かな環境や、静けさを重視する文化が“理想の住環境”とされ、多くの人々がこの地域での暮らしを夢見たのです。

 

当時、こうした“山の手地域”には、いくつかの共通点が見られました。

 

●駅から遠くても問題ない:車社会が一般化し、“駅近”よりも広い敷地と庭を重視する傾向が強かった。

 

●私鉄沿線の利便性:小田急線や東急線といった私鉄の発展に伴い、都心と郊外を結ぶアクセスが確立されていた。

 

●ステータスの象徴:これらの地域に住むこと自体が、富裕層としての地位を示す一つのアイコンとなっていた。

 

では、なぜ“西地域”がこれほどまでに富裕層に選ばれたのでしょうか?

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ西地域が富裕層に好まれた3つの理由

※本連載は、和田真樹氏の著書『晴海フラッグ』(つむぎ書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

晴海フラッグ

晴海フラッグ

和田 真樹

つむぎ書房

不動産のプロが住んで実感!晴海フラッグの本当の魅力を余さず公開! 晴海フラッグは、東京の新たなランドマークとして注目を集めています。しかし、大きな開発プロジェクトという華やかな側面ばかりが取り上げられ、実際の…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録