ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
高井家に迫る「老後破産危機」…脱出策は?
「もう見るに堪えなくて……。私は思い切ってタワマンを手放して、背伸びしない環境で生活したいと思っているんですが、この話をすると主人の機嫌が悪くなるんです。なので、なかなか切り出せず……私からは、夫が命を削りながら住んでいるようにみえます」
開口一番、高井さんの妻は、相談にいたった経緯を話してくれました。
引っ越し当初の充足感は見る影もなく、いまの高井さんは日々大きなストレスと不安に押しつぶされそうだと妻は心配します。しかし高井さん本人は、タワマンを手放すという選択肢は持てていないようです。
「子どもを転校させたくない」というのが一番の理由でしたが「やっと手に入れた理想の生活を手放したくない」という執着心も決断の邪魔をしています。
とはいえ、高井家の家計はこのままでは確実に崩壊してしまいます。今後の収支をシミュレーションしたところ、夫妻は定年後まもなく老後破産危機を迎える結果となりました。
アクションプランをもとに「売却」か「住み続ける」かを決めることに
具体的な数字を見せたことで高井さんも冷静さを取り戻し、最終的には「売却を検討するしかないですかね」と言ってくれました。
とはいえ、売却以前に家計改善を図ることができれば、住み続けることも検討できます。そこで「すぐに行動に移さず、まずは一緒に具体的なアクションプランを立てましょう」と提案し、夫婦は同意してくれました。
まずは、腕時計やバッグといった変動費を抑えることを最初の目標とし、定期的にFPと家計の状況を見直すことにしました。
住宅は人生で一番高い買い物…購入の際は慎重に検討を
ステータスの象徴ともいえるタワマンはとても魅力的です。しかし、高井さんのように無理に住み続けることでストレスを感じ、購入当初に描いていた生活とはかけ離れたものになる可能性もあります。
タワマンに限らず、住宅は多くの人にとって人生で一番高い買い物です。購入時はあらゆるリスクを考慮し、可能であれば専門家に相談のうえで購入を検討されるとよいでしょう。
橋本 徹
FP Office株式会社
ファイナンシャルプランナー
注目のセミナー情報
【国内不動産】12月23日(火)開催
Airbnb Partnersに公式に参加する企業が教える
初期費用500万円で始める!「利益率40%超」の民泊ビジネス完全攻略セミナー
超優良物件を抽出できる「自動化データ民泊システム」の秘密
【その他】12月24日(水)開催
応援したい若者を自身で選ぶ!
あなたの名を冠した「オリジナル奨学金」で後世に残る社会貢献
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

