(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦で高額の借入れを行い、タワマン購入層の主役に躍り出たパワーカップルたち。しかし「夫婦2馬力でタワマン購入」には思わぬ落とし穴が潜んでいます。神奈川県内のとあるタワマンに住む40代共働き夫婦の事例をみていきましょう。FP Office株式会社の橋本徹氏が解説します。

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平均1億円超…価格上昇が続く「タワマン」

1997年の建築基準法改正以降急増し、依然として高級住宅の代名詞となっている「タワーマンション(以下タワマン)」。

 

そもそもこのタワマンに明確な定義はありませんが、一般的に高さが60m以上で、20階建て以上のマンションがタワマンと呼ばれています。一般的な高層マンションよりも厳しい基準が適用されていることから、安全性の観点からも人気を集めています。

 

しかし、直近では新築のタワマン建設数が減少しています。これは建築資材の高騰や人件費の高騰、地価の高騰などによるものです。

 

このように、需要が高止まりするなかで供給が減っていることから、都内では平均販売価格が1億円を超えています。これは20年前の2倍以上の価格です。

 

また新築タワマンの供給が限られるなかで中古タワマンの価格も上昇しており、一般企業に勤める会社員ではとても手が届きそうにありません。

 

地方都市でも「タワマン」の人気高まる

このように、一部のお金持ちしか買えないイメージのあるタワマンですが、実はメイン購入層のなかに「一般企業に勤める会社員」がいることをご存じでしょうか?

 

それがいわゆる「パワーカップル」と呼ばれるような共働き世帯です。夫と妻それぞれに収入があれば、住宅ローンをペアローンや連帯債務で組むことによって融資限度額が跳ね上がるため、購入しやすくなります。またタワマンは駅直結の物件も多く、通勤時間の短縮によるQOLの向上を期待して購入する人が少なくないのです。

※QOL……Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の略。「生活の質」や「生命の質」「人生の質」などと訳される。

 

また、東京や大阪以外の地方都市でも、ターミナル駅の再開発にあわせてタワマンの建設が進んでいます。

 

地方都市であれば数千万円台から購入を検討できることや、都会的な暮らしと地方のメリット両方を手に入れられることなどから、これまで庭付き戸建てが人気だった地方都市でも人気が高まっているようです。

 

しかし……。苦労して手に入れたタワマンも、購入した人がすべて必ず幸せになるとは限りません。本日はタワマンの購入を後悔しているとある夫婦の事例を紹介します。

 

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