原則全額自己負担の「人間ドック」も補助金の対象
2.高額療養費制度
黒「2つ目は高額療養費制度です。病気やケガなどで医療費が高くなり、自己負担限度額を超えた場合、超えた分が払い戻されます」
――医療費が多くなったときに負担を抑えてくれる制度なんですね。自己負担限度額ってどのくらいなんでしょうか?
黒「自己負担限度額は、年齢や年収によって異なります。
[図表2]は、70歳未満の方の年収ごとの自己負担限度額です。医療費がこの金額を超える月があれば、超えた分が返ってきます。たとえば図中の「ウ」を見ると、年収が約370万円~約770万円で医療費が100万円、医療機関窓口で3割の30万円を支払っていた場合、約21万円が返ってきます」
――病気やケガで入院したときって、体と同じくらいお財布へのダメージがデカいですからね。こうやって返ってくるのはうれしいですね。
黒「そうですね。なお、70歳以上の場合は年収ごとの自己負担限度額が[図表3]のようになります。
70歳以上の場合は、個人の外来に対する枠が設けられているのが特徴です」
――万が一の病気やケガのときのために、頭に入れておきたい制度ですね。
3.人間ドック補助金・助成金
黒「3つ目は、人間ドック助成金です。基本的に人間ドックは健康保険の対象外のため、費用は全額自己負担なのですが、所属している自治体や加入している健康保険組合によっては、補助金や助成金を受けられる場合があります」
――えっ、そうなんですね。該当する場合、どれぐらい補助を受けられるのでしょうか?
黒「たとえば東京都の江東区や渋谷区では、国民健康保険の被保険者で40歳~74歳の場合最大8,000円の補助が受けられます。また、全国健康保険協会に加入している場合は、それぞれの検査に上限額が設定されており、上限を超えた分は補助してもらえます」
――なるほど! 人間ドックを受ける予定があるなら、自治体や健康保険組合のサイトを確認してみてもいいかもしれませんね。
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