銀行「残念ですが、取引できません」…年収2,000万円も可能な“稼いでいる社長”が〈銀行融資〉を謝絶される理由【税理士が「役員報酬」の注意点を解説】

銀行「残念ですが、取引できません」…年収2,000万円も可能な“稼いでいる社長”が〈銀行融資〉を謝絶される理由【税理士が「役員報酬」の注意点を解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

役員報酬が増えるとその分税負担も増えることから、「実際には儲かっているものの役員報酬を低く設定している」という経営者も少なくありません。しかし、この“目先の節税”によって、もっと大きなものを失ってしまう危険性があることはご存じでしょうか。役員報酬の注意点と対策について、事例を交えてみていきましょう。税理士・公認会計士で税理士法人グランサーズ共同代表の黒瀧泰介氏が解説します。

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役員報酬は高いより低いほうが得?

役員報酬が高いと、所得税や住民税が高くなるだけでなく、社会保険料の負担が増えます。

 

「そうであれば、役員報酬を極端に下げたほうが個人の税金が減り、会社の利益も増えて一石二鳥だ」

 

そう考える社長がいるかもしれません。

 

確かに、目先の税金や社会保険料は劇的に減り、手元のキャッシュを残す意味では効果的な方法です。

 

しかし、役員報酬を低くすることにもデメリットはあります。特に、銀行からの融資調達を検討している場合、報酬の金額をよく考える必要があるでしょう。

役員報酬を「会社の実力のバロメーター」と考える銀行員

銀行にとって、役員報酬はたんなる「人件費」ではありません。会社の実力を測る重要な指標として厳しくチェックされます。

 

たとえば、次の2社を比べてみましょう。

 

A社:社長年収2,000万円→それでも黒字

B社:社長年収100万円→やっと黒字

 

もしあなたが銀行の融資担当者だとして、どちらに融資したくなりますか? ほとんどの場合、A社を選ぶでしょう。

 

社長が高額報酬を受け取っていても、黒字であれば「本当の儲けが出ている」と評価されるからです。一方、B社は「無理やり黒字を出している」「なにかおかしい」と警戒されます。銀行の審査では、こうした「見え方」が重要なのです。

 

もしも仮に、役員報酬を年100万円に設定している社長が、“実際には年2,000万円を受け取ってもいいほど稼いでいた”とします。

 

しかし、銀行に「なにかおかしい」と疑念を生じさせてしまうと、最悪の場合、実際には稼いでいても、「残念ですが、取引できません」と謝絶され、資金調達が叶わない危険性があるのです。

 

次ページ銀行が「役員報酬の低い社長」に抱く4つの疑念

※本記事は、YouTube『社長の資産防衛チャンネル【税理士&経営者】』より動画を一部抜粋・再編集したものです。

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