大迷走の末に選んだのは、条件の悪い契約社員
友人の話を思い出し、自分も投資でお金を取り戻せばいい、増えれば一生働く必要もない……。そう安易に考えた松本さん。
しかし、そこで始めたのはFIREの基本「年利4%ルール」などは無視した、個別株の短期売買。とにかく失った500万円を早く取り戻したかったのです。
もちろん一撃で数十万を得られることもありましたが、素人が簡単に勝てる世界でもありません。結局、じわじわと負けが続き、投資から手を引きました。
こうして、やっと働こうと考えましたが、ハローワークに行ってみたものの、56歳の松本さんを好条件で採用してくれる企業は見つかりません。
もし、このまま年金が出るまで働かなかったら? 仮に月18万円程度に抑えたら……それでも、さらに資産が2,000万円程度減ることになります。
しかも、早期退職で厚生年金を納めていない分、65歳からの年金額もぐっと減ることになります。
今は手元にお金がありますが、先の事を考えて本格的に焦った松本さん。結局、なんとか採用までこぎつけた会社で、契約社員として働くことにしたのだとか。
「後先考えずに辞めるんじゃなかった、馬鹿だった……」
お金が減るのはあっという間。早期退職は慎重に
これまで手にしたことがない大金を手にすると、生きる選択肢は確かに広がります。しかし収入が1円もないと、資産減少はあっという間。「使い切れないほどある」という感覚に陥るかもしれませんが、やりたいようにやっていると、1年もたてば大きく資産が減っていることに気づくでしょう。
早期退職をすれば年単位で収入を失い、資産減少もどんどん進みます。それに気づいて再就職をしようと思っても、年齢が高ければ待遇に期待するのはかなり難しくなります。
もしも松本さんのようにラッキーが舞い込んだら、まずは冷静になること。仕事を辞めるという選択をして本当に後悔しないのか、資産をどう使っていくのかしっかりプランを立てた上で、慎重に行動することが必要です。
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