「上手な断り方」を覚える
ビジネスの現場では、すべての依頼に応じることは現実的に難しいことがあります。そんなときに、嫌われたくないと断ることに躊躇してはいけません。無理をした結果、信頼を損なう可能性もあるからです。ただ「NO」と拒否されることに対して人間の感情はどうしてもネガティブな反応をします。そこで重要なのは、断るさいに相手の反感を招かず、むしろ信頼を深めるための話し方や言葉の選び方ができるように話し方を磨くことです。
「アサーティブネス」と言われる、相手の意見や感情を尊重しながらも、自分の意見や立場をしっかりと表明するコミュニケーションスキルがあります。
たとえば、「NO」を表明するときに「それは無理です」と困った表情で言うだけでは相手は不満に感じるだけです。またあいまいに結論をぼかしても、相手をイライラさせるばかりです。相手への感謝と配慮をにじませながらも「ご期待に添いたいのですが、〇〇の点で難しいのです。申しわけありません」と結論をしっかり伝えることが重要です。
相手が何か申し出をしてくるのは、こちらへの関心や頼りたい気持ちを持ってくれている証拠です。それに対する感謝と尊重の気持ちを忘れないようにすれば、相手からの信頼は損なわれません。それを表情などの態度に表してください。相手の目をきちんと見ます。笑う必要はありませんが、口角は上げてしっかりとした発声で話しましょう。そのような表情や態度が誠実さを伝えます。
そして肝心であるのは率直さです。「NO」と結論づけたのであれば、その理由ははっきりしているはずですので、それを正直に伝えます。ただし、相手が納得できるよう配慮します。それには「相手の言うことが無理」と相手のせいにするのではなく、「自分側の力不足で残念」という論調での説明を考えましょう。
「できないものはできない」自分の主張はしっかりしながらも、相手の意見や感情にしっかりチャンネルを合わせるのが上手な断り方のコツです。
自分の意見を主張しつつ、相手の意見や感情にチャンネルを合わせる
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
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