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入試改革実現までのプロセス
髙宮
先日、ある日本の研究者とお話しする機会があり、彼の親戚のお子さんがアメリカの大学へ進学したときの話が出ました。そのお子さんからは「こんな学校に行きたい」「社会に出たらこんなことをしたい」「大学ではこういうことも学びたい」と相談が寄せられ、その研究者も一生懸命それに応え、納得がいくまで話し合ったとのことでした。
自分の人生のゴールを設定する。「社会に出てこうなりたい」という将来像から逆算して学びのアプローチを定めていく。こうした考え方が今の日本にはまだまだ足りないとおっしゃっていて、非常に考えさせられるところがありました。
日本の場合は、「医者になりたいので医学部に進む」と目標が明確になっているケースももちろんありますが、「とりあえず東大に入ってから考えよう」といった学生もまだまだ多いと思われます。高校の先生方や保護者なども「将来のことはいいから、まずは勉強しなさい」と指導する場合が今も少なくありません。
無論、何でもアメリカの真似をするのがいい、と言っているのではありません。日本はアメリカで実践していることを導入する際に、そのまま取り入れようとする傾向が強いといえますが、それでうまくいくという簡単な話ではありません。
特に教育制度の改革というのは大きな困難を伴う仕事で、だからこそ推薦入試をスタートする際に、まずは100人を集めるという小さな枠の中で実施されました。それは非常に賢明な方法であったのではないかと感じています。
濱田
その点についていうと、後期試験の見直しという事情がなかったら、推薦入試をすぐに導入できたかどうか分からないというのが正直なところです。おそらく時間がかかったでしょう。
髙宮
今までペーパーテストだけで学生を集めていた東大が、そこに100人もの多様な人材を求めた推薦入試を導入されました。今までとは異なる個性を持った学生を入学させたかった。そのように理解していますが、間違いないでしょうか?
濱田
新しい制度を取り入れた背景には、「このまま一般入試だけを続けていて、本当によいのだろうか」という問題意識がありました。
先ほどもお話ししたように、後期入試を導入し入試問題の形を変えてはみましたが、同じようなタイプの学生が多く入ってきました。「何とかしたい」と思いながらも、なかなか方向が煮つまりませんでした。それが、後期試験の見直しが行われることになり、一気に議論が深まりました。この推薦入試は、中長期的に東大入試の在り方をより良いものにしていくための第一歩だと、個人的には考えています。
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