(※写真はイメージです/PIXTA)

ドル/円急落により「円高トレンド」への転換をも予感させる現在、「米ドル円」に対する世の中の関心はかつてないほどに高まっています。そこで、今週の米ドル円相場の動向に影響を与えそうな「注目の経済指標」について、東京海上アセットマネジメントが解説します。

今週の注目点は…

来週は、ECB理事会などに注⽬しています(図表3)。

 

出所:Bloomberg
[図表3]来週発表予定の主要経済指標 出所:Bloomberg

 

今会合では、9⽉に続き0.25%の利下げを実施することが予想されています。9⽉会合ではインフレ鈍化が継続するなか、ドイツなどに景気下振れの懸念もあり、⾦融引き締めの度合いを⼀段と緩めることが適切であるとして、0.25%の追加利下げに踏み切りました(図表4)。

 

出所:Bloomberg
[図表4]預⾦ファシリティ⾦利とHICP 出所:Bloomberg

 

その後、公表された経済データからはインフレ率がECBの想定を上回るペースで減速している可能性が⽰唆され、景気の腰折れ回避と中⻑期的な2%の物価安定⽬標を達成するためには、より早いペースでの利下げが必要になると考えられます。

 

最近では、仏中銀のビルロワドガロー総裁がインフレ率が⽬標の2%を下回るリスクが⾼まっているとして、17⽇の会合で利下げを実施する可能性が⾼いとの⾒⽅を⽰したほか、タカ派の代表格と⽬されるドイツ連銀のナーゲル総裁は、「来週のECB理事会で追加利下げを検討することに前向きだ」と発⾔しています。

 

複数のECB⾼官がハト派寄りにシフトするなか、今会合ではラガルドECB総裁の発⾔にも注⽬が集まることが予想されます。9⽉会合後の記者会⾒では、ラガルドECB総裁は今後の利下げ時期やペースについて明⾔を避けているだけに、今会合で踏み込んだ⾔及があるが注⽬されます。

 

出所:Bloomberg
[参考図表]参考:短期⾦利市場が織り込む政策⾦利⾒通し 出所:Bloomberg

 

 

東京海上アセットマネジメント

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…10月第3週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。 

 

※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。

※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。

 

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