利回りで「10パーセント」の好物件はほとんどない
家賃収入で暮らすというのは理想だと思います。
サラリーマンのあなたが、自分の給与と同額の収入を家賃収入で得ることは、実は簡単なのです。
年間の収入に見合う物件を手に入れるのが条件ですが、いずれにしろ「やってみよう」と思う意志が必要です。要は、一定の現金があれば実現可能です。
年収が500万円なら、同額の収入を得ることのできる物件を現金で購入すればよいだけ。
二〇一四年時点では大方、利回りで10パーセントなどという好物件の存在はありません。せいぜい8パーセントくらいなら何とか手にすることができます。
総額としては6千250万円で年収500万円(税込)を手にできます。
蛇足ですが、平成の一桁から十五年くらいまでは利回り15パーセント以上の収益物件がごろごろしていたことがありました。
いつまたそんなチャンスが来るか分かりませんが、チャンスをつかむためには常にその状態を心して待つことが条件といえます。
もしも、そのチャンスが来ても自分の口座に1円もなければ神様はあなたには微笑んでくれません。常に来たるべきチャンスに備えている人だけが、飛躍できるというわけです。もしも、その時に一棟だけでもアパート経営をしていれば実績、経験ともにあるわけですから、銀行の融資条件でも不可とはなりません。
「一棟だけ」では不安定な不動産投資
年間15パーセントもまわる物件に対して銀行が金を貸さないわけがないのです。そのチャンスを生かすために、今は安定した収入だけで我慢することも決して無駄ではありません。不動産投資の場合、臥薪嘗胆ということがなく、表現に厳しさがないため、根性物の表現にはなりませんが、そこがこの不動産業を大きく飛躍させる原動力であるというのは本当です。6千250万円を自身で用意できれば、左団扇で自由な人生が待っているのです。おそらくは店子が退去した時の次の募集時に気を使うくらいのものです。
それも家賃保証してくれる大手の管理会社に依頼すれば問題なく自由が待っています。福岡市で最大の管理会社の年間管理収入は税引後、およそ4億円といわれています。この管理会社に家賃保証してもらえば怖いものなしです。
安定した収入を得ているあなたを銀行もほっておきません。
「融資しますから物件を買いませんか」という話が続々とやってきます。
年収500万円は、いつの間にか借金も増えるかわりに収入も倍増していきます。
さて、【私はそこまでの収入が必要なのか】と考えることのできる人は、ここで投資をやめて自由だけを満喫しましょう。
但し、今までの話のように一棟だけではとても不安定な投資でありますから、ここで先に進まないことはリスクを負う率が高くなるのです。せめて三棟は所有・経営しましょう。その方が税金面でも有利です。
アパートは十世帯くらいから事業としての地位を得るようです。そうすることで経費面での控除も増えていきます。
これは規模によるので利益が出ていれば税理士さんへ節税相談して申告も相談することでびっくりの方法を教えてくれることがあります。
あなたはこれで十分な収入と安定感、数年後には売却して新しい物件を購入しても良い状況になります。
収入を増やせば社会貢献ができる!?
しかし、人間の欲望には限りがありません。
銀行が購入を許してくれる限り、あなたが希望するなら、あなたが命名したビルが日本全国に建ちます。
収入は年収で数十億円までになっているかもしれません。しかし、それだけの目的での収入は意味がないことに気づきます。企業として社会貢献すれば意味が出てきます。
起業し、社員を雇い、管理会社を作り、社員に仕事を与えて給与を支払う、とても良いことをしています。それが代表者の能力ひとつでできます。
融資してくれた銀行で給与口座を開けば担当者の顔もほころびます。
税金も投資初期の数百倍納税できるようになり、国に還元する自分がとても誇らしいでしょう。
あなたの納める税金で多くの人の年金までもまかなっていくようなものです。間接的か、直接的かは別として、これが不動産の大手が現在していることです。
しかも最初の一歩は小さな不動産投資であったのです。