「誰とやるか」と、良好な関係性維持が命の“関係動機型タイプ”
「関係動機型タイプ」は、人間関係を重視し選択・行動する傾向が強く、指示された内容よりも、「誰のためにやるのか」「誰と一緒にやるのか」を優先します。信頼関係や仲間を最も重視することから、他の人に嫌われることがタブーであり、それがゆえに仕事の進め方に慎重になるきらいもあります。”いいひと”、”気配り派”に見える人が、このタイプです。
「関係動機型タイプ」の方には、一定以上の組織体がしっかりあり、その中で和を保って仕事を進めることが求められる組織、企業に向いています。あるいは成長ベンチャー企業やオーナー企業などでトップが明確な指針を出し、それを忠実に実行していくための参謀役、各部のマネジャーなどでもパフォーマンスを上げるでしょう。
気をつけたいのは、上にも下にも他部門にも、「これで自分の行動は正しいのだろうか」「嫌われないだろうか」という意識が常に働きがちなため、動きが遅くなったりプロセスが冗長(関係者への説明などが過剰)になったりすることです。
所属企業がスピードや成長を求める風土であったりすると、幹部職でこのタイプは、あまりできない人、のレッテルを貼られてしまうリスクが少なくありません。基本的には関係動機型タイプのエグゼクティブは、ベンチャー企業やアジャイルに動く企業、業務が定型化されにくいクリエイティブ系やコンサルティング系の企業にはあまり適さないと言えます。
「自分で決める」ことが何より大事な”好奇心動機型タイプ”
「好奇心動機型タイプ」は、課題は与えられるものではなく自分で作るもの、個人の興味関心や問題意識がベースで仕事に邁進します。逆に言えば、会社や部署、上司が何を言おうが、自分が興味関心、テーマを感じることがなければやる気が発動されません。”自由人”、”変わり者”、”勝手な人”に見られがちな人が、このタイプです。
起業家に多いタイプで、事業開発、新規事業関連、研究開発業務に適して活躍する属性です。既存の事業部門のマネジメントでも、ミッション・ビジョン軸で、創意工夫を常に繰り返し、新規顧客の開拓が求められる領域では高い業績を残します。
一方でビジネスモデルが固まっている事業、部署やルートセールスなどにはまったくく向きません。飽きてしまい、新天地に移るか、あるいは実は最もよくないケースは、一定以上の年齢世代で、粛々と業務を最低限処理し、自分の興味関心は余暇か副業…という”あがり”を決め込む人たちです。
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