「エンタテインメント」「教育」「アウトソーシング」3つの分類
私たちの仕事は「エンタテインメント」「教育」「アウトソーシング」の3つに分類されます。
最もシンプルでわかりやすい例でご紹介すれば、観せる(魅せる)仕事である音楽・映画・スポーツなどの「エンタテインメント」業界、学校やスクールから資格や実技を教える「教育」業界、営業代行・家事代行から各種の業務を内部に代わって支援する「アウトソーシング」業界、ですね。
単一のものだけでなく掛け合わせになる業種・職種も多く存在します。たとえば農業や漁業は我々に代わって食べ物を収穫してくれる「アウトソーシング」であり、豊かな食の提供という観点では「エンタテインメント」にも類するところもあります。
自動車メーカー自体は移動する手段の提供という意味では「アウトソーシング」的でもありつつドライブの楽しみという点で「エンタテインメント」業でもあるといえます。
そのなかで働く工場のライン工は「アウトソーシング」、研究開発に従事する職員は「教育」的側面のミッションを強く持つ人もいらっしゃれば、より実務的な部分で「アウトソーシング」に近い役割の人も存在します。
変わりゆくコンサルタント職の提供価値
転職という観点から、幾つか例を挙げてみましょう。
ご存じの方も多いかと思いますが、この10〜15年ほどで、コンサルティング業界は、総じて「教育」価値よりも「アウトソーシング」価値に比重が上がっています。
コンサルタント職とは本来、高度な「教育」(知識や方法論を教えるもの)職に該当します。企業の実業に対して外部がアドバイスするには「社内よりも専門性の高い知識やスキルを持っていて、それを社内でラーニングしたりナレッジ蓄積したりするよりもコストパフォーマンスが高いこと」が条件でした。
ところが今や、戦略であれマーケティングであれファイナンスやセールスであれ、方法論はコモディティ化しており、千数百円〜数千円、高くても数万円を出せば書籍やオンライン学習ツールで手に入ってしまうようになりました。
また、これまではその方法論の購入自体に価値を感じてくれる向きがありましたが、今や「そのうえで実行した結果がすべて」。戦略や方法論だけを買ってくれる顧客は消失しつつあります。戦略ファームであっても、戦略提案だけではなく、クライアントのプロジェクトに参画して実行の実務を手伝う(「アウトソーシング」)ことで初めて対価を得られるようになっています。
SaaSベンダーは、第一義にはクライアント企業の会計や人事労務管理、最近ではデジタルでの契約管理など、業務上は「アウトソーシング」ニーズに応えていますが、顧客が価値を感じ継続率が高いのは、提供サービスを通じて支援業務に関して実務管理ノウハウ(「教育」価値)を提供してくれるところです。
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