今週の注目点=米4~6月期GDP速報値の発表
今週の米経済指標の発表予定のなかでは、木曜日の4~6月期実質GDP伸び率・速報値や、金曜日のGDPコアデフレータなどが、とくに注目されそうです。今のところ、4~6月期実質GDPは、前期に続いて前期比年率の伸び率が1%台にとどまり、米景気が緩やかに減速している可能性を示すとの予想となっています。
また、FRB(米連邦準備制度理事会)が注目する、インフレ指標のPCEコアデフレータも、インフレの是正が着実に進んでいる可能性を示す結果になるとの予想が、基本のようです。
以上のように、米景気の減速、インフレ懸念の後退といった、予想通りの結果となった場合は、米金利低下、日米金利差の「米ドル優位・円劣位」の縮小傾向が続くと考えられます。すでに見てきたように、金利差との連動性が復活してきた米ドル/円も、上値は限られ、ポジション調整次第では、先週同様に下落リスクが拡大する可能性もあります。
以上を踏まえ、今週の米ドル/円は、154~159円といった具合に、先週より少し米ドル安・円高にレンジを修正して予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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