1ドル155円台への急落で〈投機筋の円売り〉がついにストップ…このまま下落する可能性は?【国際金融アナリストが予測】

7月23日〜7月29日の「FX投資戦略」ポイント

1ドル155円台への急落で〈投機筋の円売り〉がついにストップ…このまま下落する可能性は?【国際金融アナリストが予測】
(※画像はイメージです/PIXTA)

先週、一時155円台へと急落した「米ドル/円」。投機筋の間で、日本の通貨当局による為替介入への警戒が再燃し、米ドル/円と日米金利差の「相関関係」が復活し、日米金利差の縮小に、米ドル売り・円買いで反応した可能性もある、とマネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は考察します。今週の相場の展開予測を、詳しくみていきましょう。 

今週の注目点=米4~6月期GDP速報値の発表

今週の米経済指標の発表予定のなかでは、木曜日の4~6月期実質GDP伸び率・速報値や、金曜日のGDPコアデフレータなどが、とくに注目されそうです。今のところ、4~6月期実質GDPは、前期に続いて前期比年率の伸び率が1%台にとどまり、米景気が緩やかに減速している可能性を示すとの予想となっています。

 

また、FRB(米連邦準備制度理事会)が注目する、インフレ指標のPCEコアデフレータも、インフレの是正が着実に進んでいる可能性を示す結果になるとの予想が、基本のようです。

 

以上のように、米景気の減速、インフレ懸念の後退といった、予想通りの結果となった場合は、米金利低下、日米金利差の「米ドル優位・円劣位」の縮小傾向が続くと考えられます。すでに見てきたように、金利差との連動性が復活してきた米ドル/円も、上値は限られ、ポジション調整次第では、先週同様に下落リスクが拡大する可能性もあります。

 

以上を踏まえ、今週の米ドル/円は、154~159円といった具合に、先週より少し米ドル安・円高にレンジを修正して予想します。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

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