前回は、日本人のフィリピン不動産投資でありがちなトラブルを説明しました。今回は、フィリピン不動産の購入代金支払いで発生しやすいトラブルについて見ていきます。
フィリピンでは支払いに対する請求が来ない!?
フィリピンの不動産購入時の注意点として、よくお客様が勘違いされていることや、後でトラブルにつながりやすいポイントをご紹介します。
一番多いのは、「支払いが滞ったときには、デペロッパーから知らせてくるのが普通ではないのか」というものです。毎月毎月、支払いに対する請求が来るものだと思い込んでいる投資家も多いのです。
しかしフィリピンでは、最初にデベロッパーが渡すPayment Schedule、Invest Proposal(日本語で支払いスケジュール)に「この通りに支払ってください」と書いてありますから、もうこれを渡している時点で支払いのお知らせは終わっているわけです。
原則3カ月支払いがなければ、権利は失効
日本なら前もって「そろそろ支払い日なのでお願いします」と仔細な手紙が送られてきますが、そのようなことはフィリピンではありません。中にはまれにメールで支払いを知らせてくれるデベロッパーもありますが、英語ということもあり、日本人は見落としてしまうのです。
しかも、日本のような自動引き落としのシステムがないので、うっかり支払いを忘れてしまう人が多いわけです。
原則3カ月支払いがなければ、権利が失効され、支払い金額によってはお金が戻ってこなくなります。交渉しても、全額はまず戻りません。
それでクレームとなっていますが、これは支払いの義務を怠った側に100%非がありますので、如何ともしがたいのが実情です。
GSR株式会社 会長
zukky PTE CEO
Gate of Assets Fundation director
一般社団法人フィリピンアセットコンサルティング 主席コンサルタント
1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社が開発するフィリピン最大規模のITプラットフォーム事業へ投資。ハンズオンでビジネスの拡大の活動を続け数十の新規事業の立ち上げに貢献。2006年より子供たちの支援なども積極的に行いその功績により2022年にフランスの社会文化奨励勲章を受勲。
2014年にHallohallo Home incの事業構築サポートを行う中で、不動産売買仲介、管理、リーシング、内装、建築、ストリートチルドレン復学プログラム、人材派遣等、日本とフィリピンの双方にメリットのある事業が重要だと痛感する。フィリピン人や現地の弁護士、税理士、色々な人材に騙された事で自身で学びフィリピンでの成功パターンを習得したのだが、唯一不明だった現地の経済を動かす巨大財閥との付き合いにより、ほとんどの日本人の資産保全の思考が間違っていることに気が付く。2019年以降はシンガポールとフィリピン、アメリカ、イスラエル、フランスを中心に富裕層を対象にしたビジネスを構築。
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連載「フィリピン不動産投資」が資産形成に最適な5つの理由
ハロハロホーム マニラ本社
Director
ハロハロホームは、フィリピンのメトロマニラ首都圏のビジネス中心地マカティ市に本社を構え、フィリピン不動産投資や、フィリピンの土地販売を手がける企業。賃貸仲介サイトの運営、不動産管理、メンテナンス、内装、転売のサポートなど、購入・管理・売却まですべて対応できる強みを持つ。
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