前回は、フィリピン不動産投資における物件の効率的な増やし方を紹介しました。今回は、フィリピン不動産投資で複数戸を所有するメリットを見ていきます。

1戸を売れば次の購入資金が用意できる

前回お話した通り、4戸を持った状態であれば、4年目に4戸目を狙いながら、待っている3年の間にチャンスが来る可能性があります。

 

たとえば4戸の近くで新築の競売物件が出てきたとします。3戸はすべてプレビルドで早いタイミングから買っているので、キャピタルゲインを含んでいます。

 

 

すると1戸を売れば購入資金が用意できます。1000万円で購入した物件が1300万円で売れるならば、住宅ローンの残債を払いきった残りの500万~600万円を新しい物件の自己資金として用意できます。

 

すると次の物件もすぐさまインカムゲインを狙えるので、収入が途絶えることがありません。

物件を複数所有していれば売却交渉も強い立場で…

また、安い競売物件を買うチャンスが到来した際には、キャッシュでのスピード勝負となります。日本の不動産でも割安の物件には投資家が殺到しますが、これはフィリピン不動産であっても変わりません。すぐに動かなければ購入することができないのです。

 

この物件の購入資金をつくるために、手持ちの物件の1戸を売却するわけですが、すぐには売れない場合もありえます。

 

焦ってする売却は買い叩かれるものですが、その場合でも、3戸持っていることにより、銀行と交渉がしやすくなります。

 

物件を所有した状態で、銀行と「1戸売却する予定なので、借入をしたい」というように、売却を前提とした交渉ができるのです。

 

競売物件を無事購入できた後に、銀行の顧客の投資家に売らせてもいいでしょう。そこは無理をしてでも資金調達をして、チャンスを逃がさないことが重要です。

 

 

融資や資金繰りの面でも、1戸だけの物件を所有しているより、複数戸のインカムのある物件をもっているほうが、機敏に動くことができ、選択肢が増えるのというのがおわかりいただけるかと思います。

本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『億万長者になりたければ、フィリピン不動産を買いなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

鈴木 廣政・渡辺 頼子

幻冬舎メディアコンサルティング

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