「やる気」が「やらされ感」に変わる4つのプロセス
スピードよりも完成度、量よりも質を優先する思考がモチベーションの低下につながることもある。
したがって、たとえ部下が、依頼した直後は、「わかりました! すぐに取りかかってみますね」と言ったとしても、きちんと行動に移しているかを確認したほうがよい。
というのは、時間が経過することによって失われるものは、依頼の詳細だけでないからだ。最初はあったはずのやる気や熱量も急激に減少していくのだ。時間が経つと「すぐやろう」という感情が「まだやらなくていい」と変化する。
期限が近づいてくると「期限に間に合わなくてもいい」とう邪な考えまでが頭をよぎるかもしれない。こうなると歯止めがきかなくなる。
(1)すぐにやったほうがいい
(2)まだやらなくてもいい
(3)期限までにやらなくてもいい
(4)私がやらなくてもいい
このような4プロセスは、思考を負のスパイラルへと陥れるだろう。
(1)努力不足
(2)責任転換
(3)被害者意識の高まり
のプロセスとよく似ている。スピーディに始めれば浮かび上がらなかった「悪い思考のクセ」が、こうした悪循環を招いてしまうのだ。