若い部下に仕事を任せるとき「スピード」と「完成度」どちらを優先させるのが正解?【マネジメントのプロが解決】

若い部下に仕事を任せるとき「スピード」と「完成度」どちらを優先させるのが正解?【マネジメントのプロが解決】

部下に仕事をしてもらう際、スピードと完成度のどちらを優先すべきでしょうか。部下との関係性を築く上でも仕事の方針は重要です。今回は、横山信弘氏による著書『若者に辞められると困るので、強く言えません』(東洋経済新報社)から、部下に仕事を任せる時のスピードと完成度の優先順位についてご紹介します。


「やる気」が「やらされ感」に変わる4つのプロセス

スピードよりも完成度、量よりも質を優先する思考がモチベーションの低下につながることもある。

 

したがって、たとえ部下が、依頼した直後は、「わかりました! すぐに取りかかってみますね」と言ったとしても、きちんと行動に移しているかを確認したほうがよい。


というのは、時間が経過することによって失われるものは、依頼の詳細だけでないからだ。最初はあったはずのやる気や熱量も急激に減少していくのだ。時間が経つと「すぐやろう」という感情が「まだやらなくていい」と変化する。

 

期限が近づいてくると「期限に間に合わなくてもいい」とう邪な考えまでが頭をよぎるかもしれない。こうなると歯止めがきかなくなる。

 

(1)すぐにやったほうがいい
(2)まだやらなくてもいい
(3)期限までにやらなくてもいい
(4)私がやらなくてもいい


このような4プロセスは、思考を負のスパイラルへと陥れるだろう。
 

(1)努力不足
(2)責任転換
(3)被害者意識の高まり

 

のプロセスとよく似ている。スピーディに始めれば浮かび上がらなかった「悪い思考のクセ」が、こうした悪循環を招いてしまうのだ。

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