(写真はイメージです/PIXTA)

9月19-20日(現地時間)に米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。政策金利の据え置き、年内の追加利上げの示唆などといった情報が発表されるなか、米国経済の見通しにはどのような変化が起きているのでしょうか。本稿では、ニッセイ基礎研究所の窪谷浩氏が、今回のFOMCの内容から米国経済の今後の見通しについて解説します。

5.FOMC参加者の見通し

FOMC参加者(FRBメンバーと地区連銀総裁の19名 )の経済見通しは(図表1)の通り。

 

前回(6月)見通しとの比較では、実質GDP成長率で23年と24年が上方修正された。失業率は23年から25年を通じて下方修正された。PCE価格指数は23年と25年が小幅上方修正された。長期見通しに関する修正はなかった。

 

政策金利の見通し(中央値)は、23年が5.6%(前回:5.6%)と年内0.25%の追加利上げを織り込む水準が維持された(図表2)。ドットチャートでは追加利上げを織り込む人数が19人中12人と過半数を超える一方、年内据え置き予想は7人となった。

 

一方、24年が5.1%(前回:4.6%)とこちらは+0.5%ポイント上方修正され、24年の利下げ幅が前回の▲1.0%ポイントから▲0.5%ポイントに縮小する見通しが示された。

 

25年は3.9%(前回:3.4%)と前回から+0.5%ポイント上方修正されたものの、25年の利下げ幅は前回の▲1.25%ポイントから変更はなかった。今回追加された26年は3.9%と26年内に▲1.0%ポイントの利下げを織り込む水準が示された。

 

長期見通しは2.5%(前回:2.5%)と前回から変更はなかった。

 

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本記事記載のデータは各種の情報源からニッセイ基礎研究所が入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本記事は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
※本記事は、ニッセイ基礎研究所が2023年9月21日に公開したレポートを転載したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録