「3月FX投資戦略」のポイント
〈ポイント〉
・「米金利上昇=米ドル高」が続き、先週も米ドルは年初来高値を更新、一時は137円台に乗せた
・今週は10日の米2月雇用統計発表など米経済指標発表と、同じく10日の日銀金融政策決定会合などが要注意だが、基本的には米ドル高・円安が続くと予想
・米ドル/円の予想レンジは134~138円中心で想定
「米金利上昇=米ドル高」が続く
先週の米ドル/円は上昇傾向が続き、年初来の米ドル高値を更新、一時137円台に乗せました。ところでこのような動きは、基本的に米金利上昇に沿って展開したものでした。
米金融政策を反映する米2年債利回りは、2022年10月に記録したこの間の高値を更新し、5%の大台に迫る動きとなりました。そんな米金利上昇に連れる形で米ドル高・円安が展開したといって良いでしょう(図表1参照)。
このような「米金利上昇=米ドル高」の関係がこの先も続くなら、米ドル高の行方は米金利上昇次第ということになります。
その米金利、たとえば米2年債利回りは基本的に米国の政策金利であるFFレートを先取りして動きます。そのFFレートについて、金利市場では6月以降にかけて5.5%以上に引き上げられるとの見通しが基本になってきました(図表2参照)。
そうであれば、米2年債利回りも6月以降にかけて5.5%以上に一段と上昇する見通しになるでしょう。そんな米2年債利回りの見通しを前提にするなら、米ドル/円も上昇が続き、140円の大台も大きく超えていく可能性すらありそうです(図表3参照)。